2016年06月26日

「ブリージング・レッスン」アン・タイラー

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幼友達であるセリーナの夫が亡くなり、葬式に出席することになったマギー。

修理に出していた車を受け取り、工場を出たところでいきなりトラックと接触事故を起こします。

そのまま当て逃げして持ち帰った車を見た夫のアイラは呆れます。

せっかく修理に出した車がなんでまた傷物に・・・・。

その車で葬式のためアイラの運転で出かけたのはいいのですが、とにかく道中や行った先でのマギーの言動がひたすら問題を引き起こし話をややこしくしてしまうのです。

とにかくなにをやっても裏目に出てしまうマギー・・・・。

440ページほどの長編なのですが、葬式に行って帰ってくるまでのたった1日を描いています。

いやぁ、日常の描写がこれほどの長編小説になるという見事なお手本ですね。

まるでスルメのようにじわじわと味わいが滲み出して来ます。

突出した事件があるわけではありません。

ひたすらマギーの出しゃばりでおせっかいによる空回りな出来事の連続です。

「ゆかい~なサザ~エさん♪」的にそんなマギーを微笑ましく思える読者は大人だと思います。

フィクションとはいえ、私は「このクソ女、どつきまわしたろか!」と思うほど腹が立ちましたね。(笑)

ドジでおっちょこちょいな可愛げのある女として微笑ましく許容できればいいのですが、私には無理でした。

このような女は大嫌いです。

しかしそのように思わせるキャラ設定が見事ですし、なにしろ1日の出来事をこれだけの枚数を費やして読ませる筆力はあっぱれだと思います。

他の作品もまたぜひ。

ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 03:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする