今月は14冊読みました。
・「晴天の迷いクジラ」窪美澄
・「食は三代 -東西食文化考-」出井宏和
・「侠飯」福澤徹三
・「そこのみにて光輝く」佐藤泰志
・「ズームーデイズ」井上荒野
・「【映】アムリタ」野崎まど
・「噂の眞相七月別冊 噂の匿名座談会」
・「あなたがいてもいなくても」広谷鏡子
・「全日本お瑣末探偵団 トホホ・・・コラム100連発!」綱島理友
・「阿修羅ガール」舞城王太郎
・「パイナップルの丸かじり」東海林さだお
・「人生を教えてくれた 傑作! 広告コピー516」メガミックス編
・「ブリージング・レッスン」アン・タイラー
・「「食」繁盛店からトレンドをよむ」おおやかずこ
「晴天の迷いクジラ」、鬱病、過労死、ブラック企業・・・・最近頻繁に目にする言葉です。
そんな世の中でもがんばって生きていかないといけないんだなと思わせる作品でした。
「食は三代 -東西食文化考-」、食文化について書かれたエッセイ。
東西や海外の事情についても触れられています。
「侠飯」、料理好きなヤクザというミスマッチ感が楽しい作品。
最近はグルメ小説流行りですね。
「そこのみにて光輝く」、地味なんですけどそこにひたむきさと味わいを感じさせる小説です。
立松和平、中上健次、佐藤正午といった雰囲気があります。
「ズームーデイズ」、男に翻弄される女の話。
でも主人公を憎めません。
「【映】アムリタ」、キャラクターはいいと思ったんですけどね。
内容的にはあともう一声といったところでしょうか。
「噂の眞相七月別冊 噂の匿名座談会」、いろんな業界の裏話を暴露した座談会の総集編。
ま、下世話といえばそうなんでしょうけど。
「あなたがいてもいなくても」、お花畑とまではいいませんけども、なんともまあ性善説な人たちなことか。
でもそれなりにいい小説でしたけどね。
「全日本お瑣末探偵団 トホホ・・・コラム100連発!」、タイトルどおり瑣末なコラム集です。
頭を使わずひまつぶしに読むにはいいかと。
「阿修羅ガール」、よくわからんなりにパワーのある作品です。
宮本輝が三島賞の選考会で「ええかげんにせえや」と怒った問題作。(笑)
「パイナップルの丸かじり」、パイナップルの形状から切り方におよび、その美味しさを絶賛。
ショージ君は相変わらず絶好調です。
「人生を教えてくれた 傑作! 広告コピー516」、なるほどと思うのもあればなんだかなぁと思うのもあり。
懐かしいのがいくつもありました。
「ブリージング・レッスン」、1日の出来事をたっぷりとした長編に仕立てた作品。
上手いものだなと思います。
「「食」繁盛店からトレンドをよむ」、繁盛店を見てトレンドを読むのは後追いではないでしょうか。
世の中の空気を読み取ってトレンドを作るべきだと思うのですが。
今月は粒ぞろいな印象がありました。
その中で1冊となりますと・・・・。
そうですね、窪美澄「晴天の迷いクジラ」にいちばん手応えを感じましたか。
6月の一冊はこれで。