シリーズ第9弾。
「一柳」の主である柳吾から求婚されていた芳。
なかなか決心がつかなかったのですが、息子の佐兵衛にも後押しされ、いよいよ「一柳」の女将となります。
また澪も柳吾から「一柳」の厨房で修行しないかと誘われていました。
しかし料理人として自分の進むべき道を考えた末、その話を断ります。
「つる家」から独立し、あさひ太夫こと野江の身請けのため吉原で鼈甲珠を商い、四千両のお金を貯めるためのスタートを切ります・・・・。
いよいよ佳境に入ってきました。
芳の結婚、澪の独立、そして「つる家」にも新しい料理人と奉公人が加わり。
相変わらず読ませますね。
話の展開がいい、料理もいい。
そして今回は巻末に特別収録としてあの“小松原さま”が登場します。
澪の成長を嬉しげに頼もしげに噛み締める小松原。
その思いが伝わってきました。
いよいよ次巻は最終巻。
楽しみに読ませていただきましょう。