1947年、手塚治虫の登場で少年マンガがスタートしたとまえがきで著者は記します。
「新宝島」の発表を指しているのでしょう。
この作品が少年マンガのスタートと捉えるかどうかはともかくとしまして、漫画界にとってひとつの起点となったのは確かだと思います。
本書では最初に少年ジャンプを取り上げておられます。
やはりまずはジャンプ現象ですか。
たしかにマンガがいかに市民権を得たかを語るのに、少年ジャンプの発行部数653万部(1995年)というのは欠かせないネタです。
60年代の週刊化突入、70年代の青年誌創刊、そして黄金期に入り始めた80年代。
そして90年代に少年ジャンプの金字塔なんですね。
もちろんその歴史の中でいろいろとあったわけで。
いろんなジャンルのマンガが生まれ、いろんなマンガ家が登場しました。
ギャグマンガ、ストーリーマンガ、4コママンガ、ガロ系のマイナーなマンガなどなど。
その影響は外国にまで及び、今やたかがマンガとは言えないまでになっています。
この本が出版されたのは1993年。
もう20年以上経っているわけですが、それからもまた変遷し続けています。
しかしマンガ雑誌の発行部数は落ちてきています。
売れる単行本はとことん売れているんですけどね。
今後マンガはどのようになっていくのでしょう。
ラベル:漫画本