2016年08月21日

「本棚探偵の回想」喜国雅彦

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「本棚探偵の冒険」に続くシリーズ第2弾です。

相変わらず面白いですね。

前回で「ポケミスマラソン」なんてのをやっておられましたが、今回も似たような企画をやっておられます。

神保町という古書街を舞台に、すべての店で一冊買うというもの。

もちろんなんでもいいというわけではなく、探偵小説です。

その店で欲しい本が一冊しかないときはどんなに高くてもそれを買うとか、いろんなルールを設けておられます。

そして買うものがなくなった時点でケームアウト。

その結果は・・・・。

他、前回は豆本を制作しておられましたが、今回はトレカです。

いやいかし芸が細かいですねぇ。

本屋好きが棚を眺めていて気になることのひとつに、作者の名前の読み方を間違って並べられていることがあります。

著書もこれは異様に気になるようで。(笑)

角田喜久雄は『つのだきくお』と読むので『た行』に並べられなければならないところを、『か行』に並べられているとか。

丹羽文雄が『た行』だったり土師清二も『た行』だったり。

物知らずなバイト君に立腹しておられます。

私も柳美里が『ゆ』ではなく『や』で並んでいると黙って戻してやるときがあります。(笑)

(『やなぎみさと』ではなく『ゆうみり』)

探偵小説や古本ファンに限らず、すべての本好きにお勧めできる楽しい一冊です。

ラベル:本・書店
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2016年08月19日

「まどろむ夜のUFO」角田光代

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夏の間だけ大学生の「私」のアパートに高校生の弟タカシが泊まりにきます。

予備校の夏期講習に通いたいとのことですが、目的は他にあるようです。

部屋の中に囲いを作ってその中で生活を始めるタカシ。

そして“彼女”のためにジャムを作ったりします。

友達だといって連れてきた恭一というのも胡散臭い。

「私」の彼氏のサダカくんというのもちょっと変。

きっちり5日ごとにデートをし、煙草は1日10本。

煙草1本ずつに数字を書き込み、律儀に順番どおり吸っていくような男です。

そんな変わった男たちと過ごす夏の物語。

「私」というのがまあ言わばこの話においてはニュートラルな立ち位置だと思うのですが、しかしどっしりと地に足が着いている感はありません。

部屋の中に囲いを作るような弟を咎めませんし、恭一と寝てしまうし。

浮浪者たちのような恭一の仲間たちと酒盛りしたりするし。

サダカくんなんていうなんだか面白みのない男と付き合ってるし。

男たちもたいがいですが、「私」もたいがいです。

ですが「私」はまだ大学生。

青春のひと夏の物語としてこんなのもありなんでしょう。

作者の初期の作品ということで、現在の作風からすればちょっと物語として薄い気がします。

純文学的ということかもしれません。

他に「もう一つの扉」、「ギャングの夜」を収録。

どちらも同じ雰囲気を持つ作品です。

ラベル:小説
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2016年08月17日

「頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ」雁屋哲

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グルメ漫画「美味しんぼ」の原作者による食エッセイです。

さまざまな料理の紹介やらレシピやら。

しかしその内容はといえばやはり漫画と同じくやや上から目線。(笑)

なんでこんな嫌味な文章を書くのかなぁと思います。

環境汚染や食の安全性に対しての主張はどんどんしてくださればいいんですけども。

もうちょっと偏りなく穏やかにできないものでしょうか。

タイトルもなんだかなぁ。

読むとかえって頭痛とコリがひどくなるような気が・・・・。(笑)

ラベル:グルメ本
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2016年08月15日

「まだまだ酔ってません 酒呑みおじさんは今日も行く」大竹聡

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前作「ぜんぜん酔ってません 酒呑みおじさんは今日も行く」に続いてのシリーズ第2弾。

著者の酔っぱらっての失敗談がこれでもかと紹介されています。

酔っぱらって重ねるその失敗談の微笑ましく馬鹿馬鹿しく悲しいことよ。

酒呑みというのはなんと愛すべき人種でありましょうか。

なんて、私は酔っぱらいにそれほど寛容ではありません。

酔ってテンション高く周りの迷惑顧みず騒いでいるような人を見ると、正直なところアホかコイツはと思います。

素面ではそんな言動できんくせに酒の力で大きくなりやがってと。

なので酔っぱらいは大嫌いです。

ですが自分のこととなると話は別です。(笑)

私は朝から酒を飲む人間です。

朝の6時台から西成の飲み屋で焼酎飲んでます。

旨いんだなぁ、これが。

そのまま1日中ダラダラと酔っぱらっていたりします。

なので失敗談も多数あります。

駅のホームから線路に落ちたこともありますね。

酔いつぶれて雨の中歩道で寝ていたこともあります。

そこらに転がっていて気が付けば財布がなかったり。

うん、やっぱり酒呑みというのは憎めませんね、はい。

というわけで、酒呑みおじさんは今日も行くのです。

ラベル:グルメ本
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2016年08月13日

「恋する空港 あぽやん2」新野剛志

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遠藤慶太は旅行代理店の成田空港所に勤務する30歳。

新人の教育を任されつつ、あれやこれやといろんな問題が持ち上がります。

テロリストが搭乗する可能性が出てきたり空港で産気づく女性がいたり。

部下の女性たちに総スカンをくらったり台風がやってきたり・・・・。

シリーズ第2弾です。

空港を舞台にしたお仕事小説ですね。

連作短編の形でいろんなエピソードが描かれます。

前作の感想にも書きましたけど、やはりこういうお仕事小説はその業界ならではの舞台裏が読ませどころです。

舞台裏が上手く描かれていればフィクションといえどもリアリティが出ますし、話の厚みが違ってきます。

上辺だけの設定ではどうしても薄っぺらいものになってしまいますから。

そういう意味では著者は実際に旅行会社の社員として成田空港に勤務しておられた経験があるそうで、なるほどそれが生かされているわけですね。

空港という舞台がよく描かれていると思います。

そしてタイトルにもあるように今回は恋愛も絡んできます。

慶太にライバル(?)登場です。

主人公が仕事に対してちょっと善人過ぎる感が鼻につきますが(笑)、まあだからこその内容でもあるわけで。

楽しませていただきました。

ラベル:小説
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