2016年08月03日

「戦争の話を聞かせてくれませんか」佐賀純一

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著者が戦争を体験した人たちから聞いた14の物語。

ひたすら潜水艦に人生を捧げた人、何十回もの爆撃に参加した人、空襲で母や妹を亡くした人、衛生兵として負傷した兵隊を何人も安楽死させた人・・・・。

著者は開業医です。

これは診療所に訪れた人などから聞き集めた戦争の記録です。

だんだんとその数は少なくなってきていますが、私たちの周りにも戦争を体験したお年寄りがいます。

今は穏やかに暮らしておられるその人たちの、戦時中のなんたる凄まじい体験か。

近所のあのおじいさんは、もしかしたら戦闘機に乗って敵を撃ち落していたのかもしれません。

逆に撃ち落されて九死に一生を得られた人かもしれません。

南の島へまったく勝つ見込みもない戦闘に送り出され、死と隣り合わせの状況で凄まじい飢えを経験し、捕虜になったことのある人かもしれません。

空襲で家族や大事な人を亡くした人も多数いらっしゃるでしょう。

でもそういう人たちって自ら声高にその体験を語りませんよね。

なので現在の見た目からはそんなに悲惨な体験をされたなんて思えません。

ですがまぎれもなく戦争という馬鹿げた行為は存在し、多くの人命を奪い、大きな傷跡を残したのです。

そしてなんとか生き延びてこられたのです。

このような話は決して忘れられていいものではありません。

今後絶対に戦争などがあってはなりません。

当たり前のことですが、改めてそのようなことを強く思わされた一冊でした。

posted by たろちゃん at 03:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする