2016年08月07日

「東京すみっこごはん」成田名璃子

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商店街から狭い横道に入った路地。

古い木造の家が並んでいます。

そんな中に『共同台所 すみっこごはん ※素人が作るので、まずい時もあります』の看板。

何、ここ?

女子高生の楓は中から出てきたおじさんに店内に引き込まれます・・・・。

裏道にある『すみっこごはん』という食堂。

集まった人たちが抽選でその日の料理を作り、みんなで食事を楽しむというコンセプトの店です。

いろんな人が集まります。

学校でのいじめに悩む楓を始め、婚活するOL、留学しているタイ人青年、ささやかな秘密を抱える中年男性、など。

みんな何かしらの悩みといいますか問題を抱えているんですよね。

そんな人たちの人間模様。

『すみっこごはん』において常連の誰かが料理し、その料理を皆が食べることによる連帯感。

その人たちの裏話。

これがネタとなっています。

料理とそれぞれのネタは直結していません。

どういうことかといいますと、昔の料理マンガにあったように、料理で問題が解決するというような内容ではないということ。

料理で問題が解決してめでたしめでたしなんて有り得ません。

それでいいです。

『すみっこごはん』という場での人のつながり。

美味しそうな料理の紹介。

そしてそれぞれの人生。

『すみっこごはん』という店の由来については、ちょっとほろっとさせられたりして。

ほのぼのと温かい小説です。

ラベル:グルメ本 小説
posted by たろちゃん at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 『な』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする