2016年09月30日

「アルカリ食健康法」川島四郎

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健康のためにアルカリ性の食物を充分にとり、体液と血液を微アルカリ性に保ちましょうというのが著者の主張です。

中でも著者が勧めるのはアルカリ性ミネラルであるカルシウム。

日本は火山灰に覆われた土壌のため、日本人にはカルシウムが足りないといいます。

なので海草や小魚、そして青野菜を大いに食べましょうと。

青野菜というのはカルシウムと同じく著者が一貫して主張し続けておられました。

ほうれん草や小松菜などはカルシウムが多く含まれている野菜です。

そして意外に思われるのが、青野菜によって血液が作られるということ。

葉緑素と血色素の化学構造式は非常によく似ています。

核にMg(マグネシウム)を持つのが葉緑素であり、Fe(鉄)を持つのが血色素です。

この葉緑素のMgが腸の中ではずれ、Feを取り込むんですね。

つまり葉緑素が血色素になるわけです。

貧血には鉄分とよく言われますが鉄分だけを摂取してもだめで、葉緑素があってこそ血液になるというわけです。

肉を食べると血が増えそうな気がしますが、血漿は増えても血色素は増えません。

青野菜というのは重要なんですね。

この著者の立派なところはすべてご自分で実践してその効果をきっちりと証明しておられること。

80歳という高齢でマラリヤさえ治しておられます。

すごい。

私も今は肉より魚ですし、青野菜もせっせと食べています。

小松菜1束ペロリです。(笑)

ラベル:グルメ本
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2016年09月28日

「高校生レストラン、行列の理由。」村林新吾

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三重県多気郡多気町にある三重県立相可高等学校。

食物調理科という学科があるのですが、そこでは「まごの店」というレストランを運営しておられます。

料理を勉強している生徒たちが実際に店で料理を作ってお客さんに提供しているんですね。

いやぁ、なんと素晴らしいことでしょう。

料理学校いろいろあれど、調理やサービスを勉強してもあくまで学校の中だけということがほとんどです。

ですがここはちゃんとお客さんにそれらを提供しておられます。

将来いろんな飲食店に就職していくという前提で、すでにこの学校の生徒たちは実戦で学ぶことができているのです。

顧問は著者である村林新吾氏。

辻調理師学校で10年間教鞭をとり、昔懐かしい『料理天国』というテレビ番組でも助手を務めておられたという経歴です。

そんな氏の生徒に対する思いがひしひしと伝わる内容です。

料理を通じた教育論でもありますが、堅苦しく押し付けがましいようなところはまったくありません。

この学科で学んだ生徒たちが皆必ずしも飲食の世界で仕事をしていくわけではないでしょう。

ですがここを卒業した生徒たちは必ず社会人として立派に活躍していけるのではないか、そんな思いを持ちました。

ラベル:グルメ本
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2016年09月26日

「すき・やき」楊逸

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日本に来てほぼ2年になる中国人の梅虹智(ばいこうち)は大学生。

姉の紹介で高級すきやき店でアルバイトを始めます。

日本語、習慣、店のユニフォームである着物、慣れないことばかりです。

店でいろんな客と接し、店長に憧れたり、学校では韓国人の留学生に言い寄られたりする毎日・・・・。

なんともほのぼのとした小説です。

店ではココちゃんと呼ばれ、いろんなことで戸惑う様子が可愛らしくユーモラスに描かれています。

中国人から見た日本文化の観察でもありますね。

日本料理を代表する(?)すきやきの店で着物を着て働き、個室で食事する客たちをもてなす。

ベタな設定ではありますがストレートでわかりやすい。

「だからなに?」とも思いますが、ま、あまり深読みするような作品ではないのでしょう。

作者の作品を読むのはこれで3冊目になりますが、過去に読んだ作品と違い重い主張もなく肩の力が抜けた感じでほっこりと楽しめました。

ラベル:小説
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2016年09月24日

「こんな書店で本を買いたい 書店の秘密」池田良孝

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本好きにとって書店というのはとても楽しい場所です。

私の地元にも昔は何軒も本屋さんがあり、よくはしごしたものでした。

お目当ての本を探すという目的の場合もあれば、特に理由もなくただ本屋さんに入るのが楽しいというだけのことだったり。

でも今の都会のオープンな大型書店とくらべると閉鎖的ではありました。

どこも個人商店なのでたいがいオッチャンオバチャンが入口のレジにいるんですね。

なので頻繁に出入りできるという雰囲気ではなかったですし、店に入って手ぶらで出るのがちょっと気まずかったりもして。

でも店それぞれの雰囲気というのが明確にあり、それが味わいでもありました。

さて、この本ではまず第1部で客はどんな書店が魅力的で買いやすいか、いろんな店を紹介しつつ検証しています。

そして第2部では多くの書店を取材し、現場ではいろいろと工夫をこらしているということを紹介しています。

といっても2つの章の内容に大きく違いがあるわけではありませんが。

本が売れなくなっているといわれる昨今、小さな個人店はつぶれ、大型書店といえども閉店を余儀なくされたりしています。

購入の仕方もネット販売や電子書籍といった新たなジャンルの登場で、本屋に足を運ぶ必要もなくなってきています。

しかし本当の本好きなら実際に書店へ足を運び、本に囲まれた雰囲気を味わい、現物を手にし、購入したいと思うはずなのですが。

いや、そう考えるのは本だけが好きなのではなく、書店という場所が好きなんでしょうね。

そんな人が少なくなってきたということでしょうか。

ネットでも本は買えますし読むこともできます。

でもいろんな本に囲まれて眺めつつ、手に取る喜びは味わえません。

私はやはり書店で紙ベースの本を買って読みたいですね。

ラベル:本・書店
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2016年09月22日

「ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~」三上延

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ビブリア古書堂に電話がかかってきます。

大輔が出ると相手は栞子の母、篠川智恵子でした。

10年間連絡も無くなにをやっていたのか。

大輔は問いますが簡単なやりとりで電話はプツリと切れます。

電話は店の目の前にある北鎌倉駅のホームからかけてきたようです。

翌日、ビブリア古書堂に智恵子に用事があると女性が訪れ、『特別な相談』があるといいます。

もちろん智恵子はいないので栞子が対応します。

内容は江戸川乱歩の古書についてだとのこと。

大正か昭和の初期に建てられた洋風の別荘といった趣の依頼者の家を訪ねると、そこには膨大な江戸川乱歩のコレクションがありました。

そのコレクションを譲る代わりに金庫を開けて欲しいと依頼されます。

金庫の中には何が、そして開けるための鍵は。

どうやらこの依頼には篠川智恵子も関わっているようなのですが・・・・。

シリーズ第4弾は江戸川乱歩を取り上げた長編です。

それに合わせてかミステリーらしく暗号の謎解きがあったりします。

個人的にはこういうのには興味ないんですけどね。(笑)

今回は栞子の母、智恵子が現れたことが新たな展開といえましょうか。

そして大輔がなんと栞子にデートを申し込み、栞子はそれを受けます。

デートで大輔は・・・・。

2人の仲もじわじわと進んでいます。

これもまたこの作品の読みどころ。

なにより実在の作家や作品が出てくるのがいちばんの魅力ですが。

posted by たろちゃん at 03:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 『み』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする