2016年11月29日

11月の一冊

今月読みましたのは以下の14冊です。

・「書店員の恋」梅田みか
・「暗闇一心斎」高橋三千綱
・「ウイスキー粋人列伝」矢島裕紀彦
・「パリごはんdeux」雨宮塔子
・「手塚治虫はどこにいる」夏目房之介
・「痛風はビールを飲みながらでも治る! 患者になった専門医が明かす闘病記&克服法」納光弘
・「B級学【マンガ編】」唐沢俊一
・「身体のいいなり」内澤旬子
・「私も燃えている」円地文子
・「まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ ~食品編~」初見健一
・「発酵食品礼讃」小泉武夫
・「下町ロケット」池井戸潤
・「名画感応術 神の贈り物を歓ぶ」横尾忠則
・「ロマンスライターズ・ラブストーリー」真砂耀瑚


「書店員の恋」、2人の男性のあいだで悩む恋。

でも恋も大事ですけど仕事も大事なんですよね。

「暗闇一心斎」、いつもながらのらりくらりとした印象の主人公は高橋作品らしい。

時代小説としては邪道かもしれませんが、これが作者の味わいでしょう。

「ウイスキー粋人列伝」、ウイスキーに思い入れのある人たちのエピソード集。

読みながらウイスキーを飲みたくなる一冊です。

「パリごはんdeux」、パリで暮らす著者のグルメエッセイ第2弾。

これを読む限りは羨ましいセレブな毎日です。

「手塚治虫はどこにいる」、テーマやストーリーからではなく、絵から分析した手塚論。

著者ならではの視線ですね。

「痛風はビールを飲みながらでも治る! 患者になった専門医が明かす闘病記&克服法」、通風患者に朗報な一冊。(笑)

一般的に通風においてビールが悪者扱いされているのは明らかに間違った知識だと思います。(決していいとはいいませんが)

「B級学【マンガ編】」、B級にこだわる著者のマンガ論。

でも私は著者の主張にはあまり共感できませんでしたけどね。

「身体のいいなり」、乳癌になった著者の闘病エッセイです。

深刻な雰囲気を漂わせず読み物にしているのが天晴れだと思いました。

「私も燃えている」、中年女性の恋愛がメインの話といえましょうか。

いくつになってもやはり燃えていたいですよね。

「まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ ~食品編~」、昔懐かしい、しかしいまだに販売されているお菓子類を紹介した本です。

子供の頃の思い出がよみがえります。

「発酵食品礼讃」、身の周りにたくさんある発酵食品。

そんな発酵食品の不思議と有り難さを知ることができます。

「下町ロケット」、町工場の社長という現実を直視しなければならない立場ながら、夢とプライドを捨てきれない男のロマン。

子供じみているかもしれませんが、だからこそ熱くなれる内容だと思います。

「名画感応術 神の贈り物を歓ぶ」、絵を楽しむのに理屈はいらないとの主張には大賛成。

でもやはりある程度の解説はいりますよね。

「ロマンスライターズ・ラブストーリー」、いろいろとカッコイイ男性とのロマンスやエッチを空想する女性たち。

そんな女性たちのハッピーエンドなラブストーリーです。

ではではこの中から今月の一冊をば。

やはり「下町ロケット」が抜きん出ていましたね。

ベタな展開ではありますが、じゅうぶんに乗せられ読ませられました。

エンターテイメント作品として素晴らしいと思います。

今月の一冊はこれで。
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2016年11月27日

「ロマンスライターズ・ラブストーリー」真砂耀瑚

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短編4編収録。
主人公はロマンス小説をネットで公表していたり、空想でストーリーを創ってヒロインになってみたりな女性たちです。
香澄はごく普通のOL。
ネットではエッチで大胆なロマンス小説を公表しているのですが、現実の彼氏の慎介とはちょっと物足りません。
ですがそんなことは言い出せなくて。
ある日香澄のアパートにやって来た彼は、うたた寝して点けたままになっている香澄のパソコンを見ます。
そこには日頃の彼女からは考えられないエッチなシーンを書いた小説が。
さて、慎介は・・・・。(香澄のストーリー)
外資系のソフト会社に勤務している木村桜子28歳。
社内で恋愛シミュレーションゲームのシナリオ募集があり、趣味でオンラインノベルを書いている桜子は賞金目当てに応募することにします。
しかし完璧なデートなどしたことのない桜子にはなかなかリアリティのあるストーリーが作れません。
それを知ったモデルも真っ青な長身で美形の高岡が、仮想恋人になってデートしようと桜子を誘います。
当日高岡はなんとフェラーリで桜子を迎えに来て・・・・。(桜子のストーリー)
ケーキ屋でバイトする矢野綾芽は美味しいケーキとロマンス小説を読むのが大好き。
常連客の智也がちょっと気になっています。
25歳の誕生日に智也からデートに誘われた綾芽。
そして何度目かのデートで“その時”を迎えます。
ですが綾芽の足には交通事故で付いた大きな傷跡があるのがコンプレックス。
しかも25歳で処女。
綾芽は智也を受け入れることができるのか・・・・。(綾芽のストーリー)
広瀬小百合は雑誌の編集をしている28歳のキャリアウーマン。
連載を依頼している大学助教授の森崎に片思いしています。
しかし森崎は無口でよそよそしい。
ある日編集長に呼ばれた小百合は、オンラインノベル作家のアヤを担当するよう言い渡されます。
打ち合わせも原稿のやりとりも、すべて面談なしでメールだけでやりとりするようにというちょっと変わった指示です。
慣れるに従い、アヤに森崎とのことをいろいろとメールで相談するようになる小百合。
その結果・・・・。
短編集ということで、いろんなパターンを楽しめました。
ま、なんにせよ女性もいろいろとエッチなことを妄想しているのだなと。(笑)
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2016年11月25日

「名画感応術 神の贈り物を歓ぶ」横尾忠則

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絵画をどう観るかということは実にむつかしい。
というのは本当だろうか、と著者は問いかけます。
左脳で「わかる」、「わからない」で選別すればそれでいいのかと。
知識がなくても心をオープンにすれば絵に感動する魂をなびかせるのだと。
そうなんですよねぇ、素直に単純にその絵と向き合い楽しめればそれでいいと思います。
しかし言うは易し行うは難しで。
右脳で感じたことを左脳が理屈で邪魔してしまうみたいな。
ただ神だとか霊感だとか宇宙だとか、オカルト的な話をされるとちょっとそれはどうかなと思うのですが。
このあたりはやはり横尾忠則だなと。
さて、この本では36の画家と作品が紹介されています。
それに著者が文章を添えているわけですが、色使いがどう、構図がどうという話にもなり、どうしても分析的な観かたになってしまいます。
ですがそれはやはりある程度必要なことでしょう。
そのような解説があって「ああ、なるほど」と思ったり「そうだったのか」という発見があったりします。
自分の感性にはない観かたを教えてもらえますから。
でも結局は自分がどう感じたかですけどね。
それは音楽でも料理でも同じことでしょう。
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2016年11月23日

「下町ロケット」池井戸潤

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宇宙科学開発機構の研究員をしていた佃航平。
自分で設計したエンジンでロケットを飛ばすことが夢でしたが、しかし打ち上げに失敗して研究員を辞めることになります。
それから実家の町工場佃製作所を継いで7年。
大企業をも凌ぐエンジンに関する技術とノウハウで、売り上げを3倍に伸ばしました。
しかし得意先からいきなり取引停止を言い渡され、ライバルの大手メーカーであるナカシマ工業から特許侵害の訴えを起こされます。
そんな資金繰りで窮地に立たされる佃製作所の特許に、国産ロケットを開発する帝国重工が手を伸ばしてくるのです。
特許を売り、窮地を脱するべきなのか。
ですがその技術には佃の夢やプライドが詰まっています。
このピンチを佃はどう切り抜けるのか・・・・。
熱いですねぇ。
パターンとしてはまあ半沢直樹シリーズと同じです。
窮地に追い込まれ、そこから起死回生の一発で大逆転という。
王道なパターンではありますが、しかし白けることなくぐいぐい読ませる筆力はさすがの池井戸潤でしょうか。
カタルシスを得られ、ラストにはちゃんと感動もあります。
主人公の他、脇役もいい味を出していますね。
経理部長の殿村、開発部長の山崎、帝国重工の財前・・・・。
しっかりとエンターテイメントしたいい小説でした。
ラベル:小説
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2016年11月21日

「発酵食品礼讃」小泉武夫

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発酵食品。
さてなにがあるかと考えますと、こりゃもう身近にいろいろあるんですね。
醤油、味噌、納豆、鰹節、漬物、酒、パン、バター、チーズ、ヨーグルト・・・・。
なんとも多種でしかも奥深い。
そんな発酵食品について存分に語られた一冊です。
しかし微生物を利用して食材を発酵させ食品にするなんて、いったい誰が考えたのか。
もちろん誰といって一人の人間が発見したわけではなく世界各地に発酵食品はあるわけで、昔の人が体験的に身につけた知恵なんでしょうね。
そして自然の不思議を感じます。
この本は新書のせいでしょうか、他の小泉氏の著作に比べるとやや硬い内容です。
ですがそのぶんしっかりと発酵食品について学ぶことができます。
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『こ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする