2016年12月11日

「町でいちばんの美女」チャールズ・ブコウスキー

CIMG2955.JPG
30編の作品が収められた短編集。
けっこうお下品ですねぇ。(笑)
内容はどうといって説明のしようがないんですけど。
主人公が作者自身だったりするのですが、だらしなくて、まともに仕事もせず、酔っぱらっていたり、女にだらしなかったり。
ですがどこか憎めない。
人生に対して刹那的といいますか行き当たりばったり的なのですが、別の言い方をすれば自分に正直に生きているともいえます。
一般的な感覚からすればアウトローなわけですが、しかし毎日糞真面目に生きているよりもよほど人生を謳歌しているのではないかという気もしてきます。
いつも酒飲んで酔っぱらって、女の尻を追いかけ、気に入らない仕事はすぐに辞める。
ある意味理想ですよね。(笑)
ただそんなことをやっていて生活が成り立つのかという現実がありますけども。
しかしこの主人公たちの投げやりさ無気力さには人生に対しての達観を感じさせます。
怒り、悲しさ、寂しさ、そのようなものがベースにあるのは間違いない。
それらを突き抜け、生に対してもう何も求めなくなる境地。
そうなるともう何も怖いものはありません。
思うがままにただ毎日を生きるのみです。
ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ち』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月09日

「私の大好物」週刊文春 編

CIMG2953.JPG
各界の著名人たちが紹介する大好物。
オールカラーです。
こうやって見ますとほとんどがいわゆるB級グルメの類といえます。
やはり大好物というからには何度も足を運んだり購入したりするわけで、そうなるとご大層な高級店のなんたらよりも大衆的な食べ物ということになるのでしょう。
身近な食べ物がいちばんです。
こういう企画は写真がないとだめですね。
文章だけでは物足りません。
写真というビジュアルの持つインパクト、説得力。
しかし白黒ではいけません。
それならむしろ載せないほうがまし。
白黒の料理写真ほど味気ないものはない。
ページをめくるたびに唾液がじゅわじゅわと溢れ、お腹がグーと鳴る一冊です。(笑)
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『し』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月07日

「天然ブスと人工美人 どちらを選びますか?」山中登志子

CIMG2954.JPG
さて、タイトルの質問をされたときに男性たちはどちらを選ぶのか。
著者が周りの男性たちに質問したところ、なかなかはっきりとした答えは返ってこなかったようで。
でも単純に美人かブスかといえば当然美人がいいに決まっています。
ただ『人工』というところが引っかかってくるわけで。
もちろん付き合う女性の基準はそれだけで決まるわけではなく、性格とか価値観とか様々な要素が関わってきますけども。
ですが美人に越したことはないでしょう。
この本では7章にわけていろんな角度から美人&ブスについて検証しています。
第1章、「美人論&ブス論」書き手の顔
第2章、美の格差社会 ― 私的「美人論&ブス論」
第3章、顔が変わった女たち
第4章、顔とからだにメス ― 美容整形
第5章、フェチが「外見オンチ」を救う
第6章、見た目とセックス
第7章、顔の履歴書
美人論&ブス論を書いている人たちはどういう“立ち位置”なのか。
両者は社会的にはどうなのか。
顔が変わることにより自分はどのように変わるのか。
美容整形の実態は。
好みは人それぞれだし顔にこだわらない人もいる。
どんな外見の相手とでもセックスはできるのか。
病気で顔が変わってしまった著者の“履歴”は。
ざっくりとそのような内容です。
著者は『アクロメガリー(先端巨大症)』という病気のため、16歳の頃から顔が変わってしまったとのこと。
いわゆるブスの範疇に入るのでしょう、なのでこのような本を書くことになったともいえます。
ちなみに著者はブスのことを『外見オンチ』と表現しておられます。
ストレートな表現を避けてのことなのか、私的には読んでいてどうもこの言葉がしっくりときませんでした。
やはり『ブス』か『不美人』が適当だと。
でもいずれ『ブス』という言葉は差別用語になるかもしれませんね。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月05日

「ザ・ベストテン」山田修爾

CIMG2956.JPG
70年代後半から80年代後半にかけて、「ザ・ベストテン」という歌番組がありました。
歌番組の全盛時代です。
木曜日午後9時放送開始のこの番組を毎週楽しみに観ていたのは、現在40代後半以上の世代でしょうね。
とにかく画期的な番組でした。
基本、ベストテンに入った歌手に出演してもらいスタジオで歌ってもらうわけですが、生放送なのでなかなかそうはいきません。
スケジュールが合わない人もいれば出演拒否する人もいます。
スタジオに来られない人には、その人のスケジュールに合わせてカメラが追いかけていきます。
松田聖子の飛行機の到着に合わせて空港で歌ってもらったり。
桜田淳子のスケジュールに合わせ、ニューヨークから音楽番組初の衛星生中継をしてみたり。
この本では紹介されていませんけども、伊藤敏博がまだ国鉄(現JR)の車掌をしていたときに、駅から中継したなんてのもありましたね。
出演できない人がいた場合には、司会の久米宏と黒柳徹子がひたすらお詫びしたりして。
このなにが起こるかわからないライブ感が受けたんでしょうね。
視聴率も全盛期には35%~40%をキープ。
すごいことです。
この本の著者はそんな怪物番組の元プロデューサー。
いろんな歌手やエピソードが紹介されており、毎週「ザ・ベストテン」を観ていた世代には懐かしい一冊です。
ラベル:エッセイ
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月03日

「ツインズ twins 続・世界の終わりという名の雑貨店」嶽本野ばら

CIMG2957.JPG

「ミシン」に収録されている「世界の終わりという名の雑貨店」の続編です。
前作で『君』を亡くした『僕』は無気力になり、睡眠薬を大量に飲む廃人のような生活です。
余生に入る前にやっておかなければならないことがあると、僕は君の手紙に返事を書き始めます。
書き上がったその小説風の文章に「世界の終わりという名の雑貨店」というタイトルを付け、出版社で文芸誌の仕事をしている知人に送ります。
それが単行本を企画し出版している女性編集者の目に止まり、僕は作家としてデビューすることに。
予想以上にその作品は売れ、僕は新しい作品を期待されます。
しかしあの作品以上のものなんてなかなか書けるものではありません。
そんなとき教会で『彼女』と出会うのですが・・・・。
前作との関わりが入れ子構造になっているのですね。
つまりこの作品で書いた君への返信が前作であったと。
君を亡くし、新たに目の前に現れた彼女に僕は運命的な出会いを感じます。
彼女は言います。
貴方の存在は自分と双子(ツインズ)であると。
僕は彼女に君の姿を重ねつつ新しいパートナーとして生きていくことを決意するのですが、ちょっとまあ都合のいいやっちゃなと。(笑)
君に対する気持ちは純愛であり、また奇行癖のある彼女に付き添う気持ちも愛がないとできないことではあるでしょうけど。
そうそう純愛を連発するなよと。
ただその気持ちは君への後悔と償いの気持ちでもあります。
今度こそもう一度、と。
ま、新しく恋愛するときは誰しもそう思うんですけどね。(笑)
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『た』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする