2016年12月17日

「二枚目 並木拍子郎種取帳」松井今朝子

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シリーズ第2弾です。
連作短編集。
並木拍子郎は人気狂言作者並木五瓶の弟子。
勉強がてら町のいろんな噂を聞き集め、師匠に報告するのが習慣となっています。
材木問屋に代々伝わる祟りの話、芝居小屋で娘が消えてしまう神隠し、吉原の女郎と大店の手代の心中事件、など。
表題作の「二枚目」は、芝居で二枚目を務める染川十三郎の評判が最近よくありません。
先日も相手役の千両役者で名女形の瀬川路考にえらい怒られていました。
路考を怒らせると今後二度とお呼びがかかりません。
そうなると役者としておしまいです。
十三郎はいったいなにをやらかしたのか。
そのような人間ではないはずなのですが。
それを気にかけた五瓶が拍子郎に裏を探るよう依頼します・・・・。
このシリーズはタイトルの頭が数字になっているんですね。
前作は「一の富」、そして本作が「二枚目」。
続いて「三世相」、「四文屋」となっています。
なので「二枚目」が表題作になったわけですが。
5編収録されている中で、私は表題作がいちばん出来がよくなかったのではないかと。(笑)
勉強になったのは、現在男性に使われている二枚目とか三枚目という言葉の語源は芝居小屋の看板から来ているのだなということです。
なるほどねぇ。
それはともかく、謎解きでちょっとどうかなという部分もありましたが、まずまず楽しめました。
今回もやはり全編にちらっと料理が登場します。
そして主人公の拍子郎とおあさの関係が初々しくていいんですよね。
ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ま』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする