2017年01月16日

「剣客商売 二十番斬り」池波正太郎

CIMG3003.JPG
「おたま」という短編が巻頭にあり、そのあとの表題作は長編です。
小兵衛の家の物置に何者かが隠れた気配。
それを追ってきた二人の侍。
小兵衛は二人を追い払うのですが、物置から出てきたのは子供連れの侍でした。
名は井関助太郎。
昔、小兵衛の道場にいた門人です。
手負いの井関はなぜ子供を連れ、刺客に追われているのか・・・・。
シリーズ第15弾となります。
今回は冒頭から小兵衛が目眩に襲われ、立てなくなってしまいます。
話の内容よりもこちらのほうが事件です。(笑)
そんな状態でも井関の件に関わっていくわけで、読んでいてちょっと心配してしまいましたね。
決死の覚悟で乗り込んだ斬り合いもありましたし。
同行した優れた剣客である杉原秀曰く、「それにしても先生。あれだけの敵を相手にようも・・・・」、「剣の道も、あれほどまでに到達できるものかと、おどろきましてございます」
徳次郎と又六は驚嘆のあまり声も出なかったほど。
「わしも、今日のような斬り合いは初めてのことだ。もはや二度とあるまい」と小兵衛。
いやはや、心配させないでください。(笑)
しかしさすがに小兵衛も歳です。
いつまでも達者ではありますまい。
解説で常盤新平氏が書いておられるのですが、小兵衛と作者の池波正太郎氏を重ねて見ていると。
なるほど、当時の池波氏の心境や体調が小兵衛に反映されていたというのはあるでしょうね。
いよいよシリーズもあと一冊となりました。
しばらく時間を置きまして、じっくりと楽しませていただこうと思います。
ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『い』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする