2017年01月28日

「フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人」速水健朗

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「普段どんなものを食べているのか言ってみなさい。あなたがどんな人間か言い当ててみせよう」
言い回しはいろいろと違いますが、「美味礼賛」という書物を著したフランスの食通ブリア・サヴァランがそのような言葉を残しています。
食の嗜好によって人間性がわかるということですね。
食を二極分化しますと、ファストフードやデカ盛りなどのジャンク志向と、スローフードやマクロビオティックといった自然志向に分かれます。
たしかに食の嗜好でその人の思想はわかりますよねぇ。
やはりオーガニックなどにこだわる人は自身の健康に気を付けているでしょうし、多少なりとも環境問題にも関心を持っているでしょう。
ジャンクフード好きな人はそんなことあまり考えてない。(笑)
本書では自然食志向の人たちをフード左翼と位置付け、ジャンク志向の人たちをフード右翼と位置付けています。
それらの層は政治に関してどのような思想を持っているのか。
面白い分析だと思います。
食の志向によってそれが多数となれば政治を動かすことにも成り得るわけで、つまり消費選択による意志表示ですね。
消費者が企業を動かし、そうなると社会が動く。
政治もそれを無視することはできません。
選挙の一票よりもこちらの意思表示のほうが効いてくる可能性もあります。
そういう意味ではこの本でいうフード左翼な人たちがやはり社会に物申すわけですが、必ずしもオーガニックや有機農業がいいというわけでもないんですね。
単純に農薬が悪というわけにはいかないと。
有機農業は効率ということを考えると一部の人たちを自己満足させるものでしかないという理論も成り立つということです。
それ100%で世界中の食糧を賄えるのかと。
裕福でない人も手を出せるのかと。
そして遺伝子組み換え作物についても。
反対する人も多いわけですが、本当に危険なのかという議論と立証も必要です。
ただ気分的には口にしたくないですけどね。
自然で安全で、それで世界中の食糧事情が解決できればいちばん理想なんでしょうけど。
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする