2017年02月15日

「キッド」木内一裕

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ちっぽけなビリヤード場を経営する二十歳の麒一。
近所のたばこ屋の女子中学生から助けを求める電話を受けます。
駆けつけてみると男の死体がありました。
家を出たろくでもない父親が帰ってきて暴力をふるい、家の権利書を持っていこうとしたのです。
その家は中学生の女の子、29歳の姉、お婆さんの3人暮らし。
姉は留守をしており、抵抗したお婆さんと女の子は思わず父親を刺し殺してしまったのでした。
どうしていいかわからず女の子は麒一に電話してきたのです。
母親代わりに家計を支えてきた姉は結婚を控えており、ようやく手に入れた幸せの絶頂にいます。
こんな事件が知れたら破談になるのは確実です。
これ以上自分たちのために姉の人生を犠牲にし、狂わせるわけにはいかない。
脅える2人に男気を見せる麒一はその死体を処理することを引き受けるのですが、話は意外な方向に展開していきます・・・・。
いやぁ、面白かった。
二転三転するスピーディーな展開、持続する緊迫感にドキドキハラハラ。
二十歳の若者がヤクザ相手にという現実離れした内容ではありますが、細かなところをきっちりとリアリティで抑えてあるのはさすが。
存分に楽しめるエンターテイメントでした。
この作者の本を読むのはこれで4冊目。
やっぱり木内一裕はええわ。(笑)
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『き』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする