2017年02月19日

「幸せまねき」黒野伸一

CIMG3014edited.jpg
中山家は4人家族です。
真太郎は45歳の会社員。
仕事だ付き合いだと家庭のことはほったらかしです。
妻の小絵は38歳の専業主婦。
そんな夫に愛想を尽かしてテニスのコーチと不倫に走ります。
長女の稔は17歳の高校2年生。
クラスの問題児と付き合い始め、色気づいてきました。
長男の翔は11歳の小学5年生。
学校でいじめられています。
そしてペットが2匹。
三毛猫のミケとコーギーのタロウ。
バラバラな中山家はいまにも崩壊しそう・・・・。
家族小説です。
それぞれの家族の日常が描かれているわけですが、ペットの2匹の視点からも描かれているのがユニーク。
「吾輩は猫である」みたいなものですね。
家族ひとりひとりの事情や悩み、それらが人間以外の客観的な視線でとらえられています。
そしてペットと家族の絆や愛情。
なんだかんだいいつつやはりどこかで家族はつながっているわけで、ペット2匹が要の役所となっています。
長男のいじめ問題や長女と問題児の関係についても、犬のタロウがいい役目をしています。
ペットの視線を取り入れるのはもしかしたら賛否の分かれるところかもしれません。
なくてもいいとは思います。
そのほうが硬くはなりますが、引き締まってよいのでは。
しかしそれがあってこそのこの作品なわけで、ユーモアといいますかちょっとファンタジーな味付けになっていますね。
ただ私は猫が大嫌いなので、ミケの存在はなくてもいいかと。(笑)
トータルな感想としましては、やはりペットの視点がどうかなといったところです。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『く』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする