2017年03月31日

3月の一冊

今月は15冊読みました。

・「ぼくはマンガ家」手塚治虫
・「枝元なほみの料理がピッとうまくなる」枝元なほみ
・「三屋清左衛門残日録」藤沢周平
・「書斎 創造空間の設計」現代新書編集部=編
・「トッカンvs勤労商工会」高殿円
・「突撃! はしご呑み」ラズウェル細木
・「ヨーロッパ退屈日記」伊丹十三
・「食客旅行」玉村豊男
・「春の道標」黒井千次
・「戦場でメシを食う」佐藤和孝
・「つかこうへいインタビュー 現代文学の無視できない10人」つかこうへい
・「晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)」大崎梢
・「サービスの達人たち 日本一の秘書」野地秩嘉
・「小銭をかぞえる」西村賢太
・「大衆食堂パラダイス」遠藤哲夫

「ぼくはマンガ家」、手塚治虫の自伝です。
ただ初出が昭和44年ですからね。
晩年については書かれていません。
「三屋清左衛門残日録」、隠居後の武士を描いた作品。
やはり世間からはなかなか離れられないようで。
「書斎 創造空間の設計」、書斎、ああ本好きにとってはなんと魅力的な響きでしょうか。
そういう場所で1日中過ごしたいという本好きは多いはず。
「トッカンvs勤労商工会」、税務署の徴収官の仕事が実にしっかりと描かれています。
それを面白くエンターテイメントに仕上げていますね。
感心。
「ヨーロッパ退屈日記」、洒脱なエッセイですね。
内容に統一感はありませんが、それがまた雑学的で。
「春の道標」、戦後の高校生の青春物語。
いつの時代も恋愛は変わらないなと。
「戦場でメシを食う」、人間どのような状況であっても食べていかなければなりません。
生物として当たり前ではありますが、浅ましさも感じてしまいます。
「晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)」、若い女性の素人探偵コンビに幽霊騒動。
無邪気な小説です。
「小銭をかぞえる」、いつもながらのダメ男ぶりを発揮する西村小説の主人公。
男の私からしても最悪だと思いますが、女性の意見はいかに。

さてさて、今月の一冊。
これといって突出したものはなかったですね。
味わい深かったのは「三屋清左衛門残日録」。
エンターテイメントとして楽しめたのは「トッカンvs勤労商工会」。
どちらも決め手には欠けますが、今月はシブく時代小説でいきましょうか。
「三屋清左衛門残日録」で。
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2017年03月29日

「大衆食堂パラダイス」遠藤哲夫

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大衆食堂って最近ほとんど見かけなくなりましたね。
地域にもよるんでしょうけど。
お昼ごはんをやっている店でも食堂ではなく夜の店が昼はランチやってますという形式がほとんどです。
もしくは中華や、うどん・そばなどそれぞれの専門店。
大衆食堂の洋風化したのがファミリーレストランということになるんでしょうか。
定食に特化した店としては「大戸屋」や「やよい軒」、「街かど屋」などがありますが、大衆食堂の雰囲気はないですね。
チェーン店ではありますが、「まいどおおきに食堂」なんかがいちばん正統に大衆食堂の流れを受け継いでいるのかもしれません。
自分でいろいろとおかずを選ぶというスタイルですね。
さて、本書では昔ながらの大衆食堂を数多く紹介し、著者の思いや大衆食堂の変遷などについて語られています。
白黒ですが写真も多数掲載されています。
やはり外観がいいですね。
暖簾や外壁にしっかりと「大衆食堂」と書かれています。
年季の入った暖簾や看板、テント、色褪せたウィンドウのサンプル。
店内には壁にずらりと貼られたお品書き。
鄙びた雰囲気ながらも飯時にはおっさん連中がわんさと押しかけ、ガッツリとメシを食っていく。
いいじゃないですか。
小洒落た店よりも私はこのような店のほうがいい。
カフェめしなんて食った気がしませんもんね。
昔懐かしよき日本という気がします。
著者が熱く語る気持ちもよくわかります。
うんうん。(笑)
ラベル:グルメ本
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2017年03月27日

「小銭をかぞえる」西村賢太

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女と同棲している「私」に印刷所への支払いが迫っているのですが、金がありません。
古本屋のオヤジや昔の友人に嘘をついて金を借りようとしますが、断られてブチ切れます。
ではと同棲している女に実家から借りてもらうよう頼むのですが、もうすでに300万円もの借金があります。
下手に出て機嫌を取りつつ、しかし埒が明かないとなると逆ギレし、元来小心者ゆえにまた下手に出つつ。
そんなことを繰り返しながら女との同棲生活はどのようになっていくのか・・・・。
相変わらず自分勝手で短気な主人公です。
まったくろくでもない。(笑)
表題作の他「焼却炉行き赤ん坊」という作品も収録されています。
これもやはり基本的なパターンはまったく同じ。
というか、この作者のパターンはたいがい皆いっしょなんですけどね。
貧乏で我儘ですぐに逆ギレする主人公。
そして同棲している女に暴言や暴力をふるうどうしようもない男です。
マンネリといえばマンネリなのですが、微妙に設定が変わっていてどれもそれなりに面白く読めてしまいます。
しかし私小説(?)とはいえ、さすがにそうそういつまでもこのパターンといわけにはいかんでしょう。
さて、今後もひたすらこれを貫いていくのか。
どこかで新境地を開くのか。
これからも追いかけていきたいと思います。
ラベル:小説
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2017年03月25日

「サービスの達人たち 日本一の秘書」野地秩嘉

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「サーピスの達人たち」の第2弾です。
他にも「サービスの天才たち」「サービスの裏方たち」などサービスマンを取材した本を書いておられ、著者がシリーズとして長年追いかけているテーマでもあります。
表題は「日本一の秘書」としてカレーチェーン店『CoCo壱番屋』の社長秘書を紹介しておられます。
彼女は他の秘書といったいなにがどう違うのか。
他には「四万人を知る名物ドアマン」として『ホテルニューグランド』のドアマンを紹介。
四万人の顔と名前を覚えるなんてすごいですよね。
「似顔絵刑事」では警察で犯人の捜査用似顔絵を描いていた警察官が登場。
その卓越した技術ゆえに指導官まで務めたという人物です。
それの何がサービスかということになりますと、著者曰く、お金をもらった人に対して技術を提供するのがサービスであると。
そういう意味では警察官も国民からお金をもらい技術を提供しているということになります。
接客業だけがサービスを提供しているわけではないということですね。
「超神ネイガー」は子供たちのため、秋田の町おこしのためにヒーローを演じる男性です。
ショーに登場するのはそれぞれ本業を持った人たち。
仮面や衣装も手作りです。
それがテレビ化されるほどのキャラクターになりました。
自分の夢を追いかけつつ子供にも夢を与え、地元秋田の活性化にも貢献しています。
その他クリーニングの天才や名物焼き鳥店の店主、富山の売薬さんたちが紹介されています。
やはり人に喜んでもらう仕事をしている人たちというのは生き生きとしていいですね。
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2017年03月23日

「晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)」大崎梢

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杏子は駅ビル6階にある「成風堂」で働く書店員。
長野県の書店で働く元同僚の美保から手紙が届きます。
今自分が勤めている老舗書店「まるう堂」に幽霊が出ると。
解決するためにこっちに来てほしいと頼まれ、杏子はアルバイトの多絵を連れて長野へ赴きます。
どうやら幽霊騒ぎは27年前の流行作家が弟子に殺された事件と関係があるようなのですが。
杏子と多絵は幽霊事件を解決することができるのか・・・・。
シリーズ第2弾です。
今回は長編。
杏子と多絵という女性の素人探偵コンビが事件を解決するという話なわけですが、う~ん、幽霊事件ですか。
赤川次郎のユーモアミステリーを思わせますが、出来がねぇ・・・・。
これは前作でも思ったのですが、どうもあちこちが甘いんですよね。
作者の中では渾身の仕込みなのかもしれませんが、読む側にとっては苦笑してしまうといったレベル。
女性の素人探偵コンビと幽霊事件という組み合わせがすでにそれなわけですが、ミステリとしてもゆるゆるです。
本格書店ミステリとありますが、これ本格なんですか?
はて、ミステリファンはこれを読んで納得できるんでしょうか。
ラベル:小説 本・書店
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