2017年03月11日

「突撃! はしご呑み」ラズウェル細木

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「酒のほそ道」でお馴染みのマンガ家、ラズウェル細木氏のはしご酒ルポタージュです。
編集者2人といろんな店を飲み歩いておられます。
立ち飲み、ホルモン、築地朝飲み、おでん・・・・。
会話形式での実況中継です。
基本はどれもB級グルメ。
はしご呑みということですが、どちらかというと話題は料理のほうですかね。
いろんなジャンルの料理を試しつつ酒も楽しむという感じ。
東北の物産館でおつまみを買い揃え、出版社の会議室で試食会なんてのもやっておられます。
もちろん地ビールや地酒もぬかりなく。
このような場所で飲むのもまたひと味違っていいものです。(笑)
高級店がどうこうではなく、やはりこういうのがほのぼのとしていいですね。
もちろんラズウェル氏によるイラストもふんだんに盛り込まれ、あいだには毎日ワンコインで昼めしを済ませる営業マンが主人公の「Mr.ワンコイン」というマンガも掲載されています。
ラベル:グルメ本
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2017年03月09日

「トッカンvs勤労商工会」高殿円

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ぐー子こと鈴宮深樹は京橋中央税務所に勤める徴収官です。
死神といわれる上司の鏡雅愛が訴えられるかもしれない事態に陥ります。
大衆食堂を経営していた主人が自殺するのですが、その原因がどうやら鏡の厳しい滞納金取り立てのせいだというのです。
まるで逃げ回っているかのような鏡の態度に気が気ではないぐー子。
どうやら訴訟問題の背後には勤労商工会お抱え弁護士の吹雪敦が付いているようなのです。
さて、ぐー子や鏡たちはこのピンチを切り抜けることができるのか・・・・。
シリーズ第2弾。
ひとつのお仕事小説なわけですが、しかし税務署の仕事についてよく細かなところまで書き込まれていますね。
実際にどうなのかは私にはわかりませんが、しっかりとリアリティをもたらしています。
そして税務署vs勤労商工会というメインのストーリーにそれぞれ登場人物のエピソードを絡ませ、とても読み応えのあるエンターテイメントに仕上がっています。
それぞれのキャラが個性あっていいですね。
けっこうボリュームがあるのですが、楽しくスラスラと読めました。
第3弾もまた楽しみに読ませていただきましょう。
ラベル:小説
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2017年03月07日

「書斎 創造空間の設計」現代新書編集部=編

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書斎を持っている人ってどれくらいいるんでしょうね。
本好きにとっては憧れの空間でしょう。
自分ひとりになれて本に囲まれた読み書きのできる部屋。
それを書斎と呼ぶことが許されるならば、私にもいちおうはあります。
しかし私がイメージする書斎というのは茶色ですね。
机、書棚がどっしりと重厚でアンティークな茶色い部屋というイメージです。
もちろん書棚にはケースに入った美術全集や背表紙に金文字の文学全集など。
ですがそんなのはよほど住宅事情に恵まれた人にしか無理でしょう。
さて、この本では27人の著名人が我が書斎について語っておられます。
それでもさすがに外国映画に出てくるような、執事がノックして入ってくるような書斎をお持ちの方はいらっしゃらないようで。(笑)
ただ必ずしもそのようなイメージの部屋だけが書斎ではなく、考えようによっては図書館はもちろん喫茶店や電車の中でさえ書斎となりうるわけです。
その人の生活スタイルによって書斎のありようも変わってくるでしょう。
書斎なんていらないという人もいます。
本を読むのも原稿を書くのもベッドの中とか。
そんな十人十色な書斎についての興味深い一冊です。
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2017年03月05日

「三屋清左衛門残日録」藤沢周平

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用人の職をしりぞいて隠居し、惣領又四郎に家督を相続した三屋清左衛門。
本来なら役料を取り上げられ今の屋敷も出なければならないのですが、藩主の好意で出るにおよばずとなり、隠居部屋までも普請してもらいました。
そんな中で悠々自適の暮らしをしたいと思っていた清左衛門ですが、襲ってきたのは世間から隔絶されてしまったような自閉的な感情でした。
そのような気分を振り払うため、経書を読み直し、昔の道場で型を稽古し、釣りにも出かけ、いろいろやってみようと思っていたところ、友人で町奉行の佐伯が訪れます。
佐伯はいろんな話を持ち込んで清左衛門の協力を仰ぎます。
また、藩のためにいろいろと動くこともあり、隠居ながらもなんだかんだと清左衛門は“働く”ことになります・・・・。
連作短編集。
タイトルに残日録とありますが、日記形式ではありません。
まず最初に仕事を引退した男の空疎感、寂寥感が示されるわけですが、これはまあ現代のサラリーマン(に限らずですが)にも当てはまるわけですね。
よく定年退職した人が心にぽっかり穴が開いてしまい、毎日なにをして過ごせばいいのかわからないなどという話を聞きます。
私など働くのが大嫌いな人間ですから、三年寝太郎どころか十年寝太郎でも平気ですけどね。(笑)
毎日のやりがいを失う虚しさ、世間から存在を忘れられてしまうという疎外感を恐れる人は多いようで。
この作品の主人公は隠居しながらもなんだかんだと大きな仕事をこなしたりしています。
そのあたり定年後やりがいを失う人たちの理想といえるかもしれません。
引退しても自分が必要とされているという。
話自体はさほど派手ではありません。
ですがじわりと染み入る味わいがあります。
このあたりの読み心地はやはり藤沢周平ですかね。
シリーズでもう何冊か読みたいと思いましたが、残念ながらこれ一冊のようで。
ま、腹八分目で箸を置くほうがいいのかもしれません。(笑)
ラベル:時代小説
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2017年03月03日

「枝元なほみの料理がピッとうまくなる」枝元なほみ

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人気料理研究家のレシピ&エッセイです。
レシピでは料理のちょっとしたコツですね。
ひとつの料理からレパートリーを増やす方法、甘辛い和風味なら酒・みりん・醤油が1:1:1とか。
酢の物の味つけの割合とか。
ま、ひとつのパターンを覚えておくと何かと応用が利きます。
エッセイでは著者がどのようにして料理研究家になったのかということが書かれています。
他の料理研究家もそうなんですけど、はなっから料理研究家になろうとしてなった人って意外といません。
現在の若い人たちは最初から目指しているというパターンが多いでしょうけど、栗原はるみにしろ有元葉子にしろ、ふとしたきっかけで料理の腕を買われて仕事を依頼されるようになったというのが多いですね。
この本の著者も劇団のまかないをやりーの、飲食店をやりーのしているうちにこの業界の手伝いをするようになり・・・・というパターン。
才能(キャラ)のある人は自然とそのように導かれていくということでしょうか。
最終章は文庫版のためにということで、単行本から8年後の活動を書いておられます。
農業やビッグイシューへの参加について。
そして食育についても綴られています。
ラベル:グルメ本
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