2017年05月30日

5月の一冊

今月の読書は14冊でした。

・「「食べる」都市伝説」成ルほど研究所 著
・「白いへび眠る島」三浦しをん
・「本が多すぎる」酒井順子
・「実録・外道の条件」町田康
・「割り箸はもったいない? 食卓からみた森林問題」田中淳夫
・「もっとトマトで美食同源!」タカコ・半沢・メロジー
・「おとぎ菓子 料理人季蔵捕物控」和田はつ子
・「エロ街道をゆく 横丁の性科学」松沢呉一
・「カップルズ」佐藤正午
・「味覚を磨く」服部幸應 三國清三
・「食べる。」中村安希
・「女の橋」芝木好子
・「実録 ケンカの鉄人 知られざる喧嘩師列伝」フルコンタクトKARATE別冊 格闘王2
・「女子をこじらせて」雨宮まみ

「「食べる」都市伝説」、どんなジャンルでもそうですが、裏話や都市伝説といったものがあります。
これは食べることについてそういうことを特集した一冊です。
「白いへび眠る島」、う~ん、この作品って作者の中ではどうなんでしょうね。
私は失敗作だと判断しましたが。
「本が多すぎる」、そう、世の中本が多すぎます。
読みたい本が多すぎて追いつかず、気が狂いそうになります。(笑)
「実録・外道の条件」、世の中非常識な人間が多いですよね。
そういう人物を書かせるとさすがの町田康です。
「割り箸はもったいない? 食卓からみた森林問題」、もったいないからと割り箸を使わないのは個人の自由としてけっこう。
ですけど自分はエコな活動をしているんだという自己満足は押し付けないでいただきたいものです。
「もっとトマトで美食同源!」、私はトマト大好きです。
美容については意識しませんが、健康については積極的に食べたいものだと思います。
「おとぎ菓子 料理人季蔵捕物控」、相変わらずです。
読めばわかります。
「エロ街道をゆく 横丁の性科学」、著者が体を張ってエロを検証した一冊。
私は立派だと思いますね。
「カップルズ」、さりげないんですけどドラマなんですよね。
やはりいい味出してます、佐藤正午。
「味覚を磨く」、インスタント、ファストフード、スナック菓子に清涼飲料水。
たまにはいいですけど、そんなのよりもごくごく普通の昔ながらの食事に目覚めるべきだと思います。
「食べる。」、世界各国にはいろんな料理があります。
それを食べてその国や民族を知るべし。
「女の橋」、今となっては舞台にできない世界ですね。
時代もありますし、作者や読者の興味、教養、それらがもう今の時代にそぐわないのではないかと。
「実録 ケンカの鉄人 知られざる喧嘩師列伝」、こういうケンカや格闘技系統は好きな私です。(笑)
あくまで書物で読む分には、ですが。
「女子をこじらせて」、女性としてのコンプレックスを赤裸々に綴った自伝です。
まったく卑下する必要のない過去だと思いますが、やはり本人にとっては大問題なんですよね。

では今月の一冊の選定をば。
「実録・外道の条件」、やはり町田康は面白いなぁ。
ぜひ他の作品も読みたいと思わせる麻薬性のある作家さんです。
「カップルズ」、佐藤正午の作品。
やはりいいです、この作家は。
デビュー作からずっと読んできてまた再読しているわけですが、うん、私の中では生涯追いかけたい作家さんですね。
「女の橋」、やっぱり私はこういう世界観が好きなんですよねぇ。
主人公は芸妓なのでもちろん料亭やお茶屋といった場所が出てきますし、それにともなって着物や芸事が絡んできますし、陶芸などの美術も描かれます。
そういう世界がたまらなくいい。(笑)
これら3作が今月の候補なわけですが、いやもうやはり芝木さんでしょう。
「女の橋」芝木好子、今月はこれです。
CIMG3058.JPG
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 今月の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月28日

「女子をこじらせて」雨宮まみ

CIMG3056.JPG
「女子をこじらせ」てしまい、気が付けばAVライターになっていた著者。
はて、女子をこじらせてしまうというのはどういうことなのか。
こじらせてしまったという著者はこれまでにどのような人生を過ごしてきたのか・・・・。
「こじらせ女子」という言葉は流行語大賞にもノミネートされたそうですね。
そういうのに疎い私はまったく知りませんでしたが。
見た目決してかわいくない、なので男に縁がない、でも性欲はしっかりとあるので頭の中はエロい妄想だらけ。
青春を満喫している人たちを羨ましく思うものの、自分はそのようにはなれない。
自分なんて所詮・・・・というコンプレックスの塊です。
う~ん、それを女として「こじらせてしまった」と表現しておられるわけですが、そういう人は多いんじゃないですかねぇ。
すべてとは言えません。
異性にモテて楽しんでいる人も実際にいるわけですし。
でも私もそうですけど決して異性に縁があったわけでなく、妄想な日々を過ごしてました。
(現在もですが 笑)
周りの人を見てもそんなにウハウハしてませんでした。
そしてモテるモテないだけでなく、自分の存在感や価値観というものもやはり意識します。
自分は世間に対していったい何ができるのだろう、どの程度の存在でどれだけの価値があるのだろう。
実は何ほどの者でもないんですよね。
私は著者の境遇や経験というのは別に特殊なものではないと思います。
むしろ普通じゃないでしょうか。
同じような人は男女を問わずいっぱいいると思います。
それを赤裸々に語り、「女子をこじらせて」という言葉にもっていったのが著者のセンス。
(編集者がつけたのかもしれませんが)
本人にとってはすごくシビアな問題であるはずですが、コミカルな印象のタイトルと文章で成功していると思います。
この本を発表後もいろいろとご活躍されていましたが、40歳の若さで逝去。
何もそんなに生き急がなくとも。
とことん自分を突き詰めておられたんでしょうか・・・・。
ラベル:エッセイ
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月26日

「実録 ケンカの鉄人 知られざる喧嘩師列伝」フルコンタクトKARATE別冊 格闘王2

CIMG3057.JPG
7人の喧嘩師たちへのインタビュー集です。
真樹日佐夫、西村政志、山田侃、賀川雅好、田中昌彦、林悦道、安田英治。
すべての名前を知っておられる人は相当なマニアでしょう。
それぞれが若いころの武勇伝を語っておられるわけですが、いかつい人もいればそこらのおっちゃんという感じの人もいます。
やはり皆さん空手などの格闘技をやっておられるんですね。
空手をやっているから喧嘩が強いというよりも、そのような人だからやはりそっち方面の道に進むんでしょうか。
ま、このような人たちの話を聞く分には楽しめますが、実際にそういう場面を目の当たりにすると震えあがってしまうでしょうね。
決して敵にしたくはありません。(笑)
誰とも喧嘩はしたくないですけどね。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『ふ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月24日

「女の橋」芝木好子

CIMG3058.JPG
由利子は築地で芸妓をしています。
当然周りにはいろんな男がいます。
中でも大野木という会社経営者は由利子にご執心で、ぞんざいには扱えません。
ですが成り上がりでやや品のない男です。
由利子には篠原という幼なじみの恋人がいるのですが、ダムの工事現場を渡り歩く電気技師です。
山の暮らしが多く、ほとんど東京に腰を落ち着けていません。
それだけに由利子の篠原に対する思いは深いのですが、大野木はそんな篠原の存在が気に入りません。
また柳井という若い医者もひたむきな気持ちで由利子に近付いてきます・・・・。
いつもそばにいない恋人を思う女、そんな女を自分のものにしようという男たち。
これだけの設定ですとごく普通の男女の小説なのですが、さすがに芝木好子、やはり舞台がいいんですね。
築地界隈という土地、さりげない着物の描写、お茶、笛、踊りといった芸能、陶芸などの美術。
そのような様々な小道具が作品を味わい深く品のあるものにしています。
それらに目利きな由利子のきりっとしつつも楚々でしなやかな雰囲気と、離れた土地にいる篠原を思うひたむきさがなんとも魅力です。
女の橋。
どのような状況を橋と表現するべきかは定義できません。
人によりその橋は様々でしょう。
由利子はその橋をどのように渡ったのか。
じゅうぶんに楽しませていただきました。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『し』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月22日

「食べる。」中村安希

CIMG3059.JPG
「食べる。」
ストレートなタイトルじゃないですか。
あらゆる国を訪れ、その土地の人たちと出会い、その土地の料理を食べた記録です。
訪問した国がまたちょっとマイナーな国で。
といったら語弊がありますかね。
いや、だってこのような国の料理を思い浮かべることができます?
エチオピア、スリランカ、スーダン、モザンビーク、アルメニア、グルジア・・・・。
イギリス、フランス、イタリアといった国ならある程度想像がつきますけど。
場所的にも私など白地図を広げてどのあたりにあるか指させといわれても無理です。
それら以外にも香港やタイ、メキシコといった比較的馴染みのある国も紹介されていますが。
さて、この本はタイトルからして食べることがメインテーマなわけですが、やはりその土地ならではの料理を食べるとなると現地の人とのコミュニケーションが必要なわけで。
ただこんな国でこんな料理を食べましたじゃなくて、人と出会いそれにまつわるストーリーがあります。
なのでノンフィクションではありますが、ちょっと小説っぽい雰囲気も感じられます。
ナルが鼻に付くともいえますが。
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 『な』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする