2017年05月10日

「割り箸はもったいない? 食卓からみた森林問題」田中淳夫

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いっときマイ箸というのが流行りました。
今はどうなんですかね。
以前ほどは聞かなくなりましたが。
飲食店で割り箸を使うのがもったいないということで、自分の箸を持ち歩き外食で使用していたんですね。
ま、使い捨てるのがもったいないからという主張はわからないでもない。
ですが、割り箸は森林を破壊しているなんてことを主張してマイ箸している人もいました。
こういう人たちには私も片腹痛い思いをしていました。
昔好きだった某ミュージシャンがそれをやっているというのを聞いて、いっぺんに気持ちが冷めたこともあります。
さて割り箸ですが、そもそもは樽や桶を作る際に余った端材の利用が発端です。
つまり廃材利用ですね。
なので国内においては割り箸自体がエコな活動だったわけですが、価格の上昇などで中国など海外産の材料を使うようになり森林破壊を指摘する声が出てきました。
はたしてそうなんでしょうか。
割り箸のおかげで本当に森林が破壊されているのでしょうか。
いったいどれほどの木が割り箸のために切り倒されているというのでしょう。
そして割り箸を塗り箸やプラスチック製に切り替えた飲食チェーンもあります。
それが本当に環境に優しいんでしょうか。
箸を洗うには洗剤もいりますし水も使います。
そちらに対する環境問題はどうなんでしょう。
単純に割り箸は使い捨てだからもったいない、木を切り倒してけしからんなんて問題ではないはずです。
もっと大きな視野で見ませんとね。
ところでマイ箸が言われだしたときにやり始めた人たち、いまだに続いてるんですかね。
それ以来いっさい割り箸は使っていませんというなら、それはそれで立派なことだとは思いますが。
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2017年05月08日

「実録・外道の条件」町田康

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短編集。
主人公はミュージシャンです。
その主人公が出会ってきた何人もの外道たち。
自分勝手で常識がない。
時間にルーズなスタイリスト。
大言壮語な芸能プロダクションの社員。
話の通じない雑誌編集長。
人を見下したような女性編集者・・・・。
タイトルに実録とありますが、主人公は作者がモデルと思われます。
名前もマーチダ・コーだったりしますし。(笑)
主人公がミュージシャンということで出てくる相手もいわゆる“ギョーカイ”の人たちなわけですが、いかにもという感じですね。
当然みんながみんなこんな人たちじゃないでしょうけど、なんだか「いるんだろうなぁ、こういう人たち」と思わせるものがあります。
しかし町田康という人、このような外道を書かせるとピカ一ですね。
他の作品もそうなんですけど、どうしようもないクズ人間が出てきます。
ですがそのようなキャラを上手くコントロールしているのは、町田氏が極めて常識人であり冷静な目を持っておられるからなんでしょうね。
小説巧者だなと思います。
ラベル:小説
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2017年05月06日

「本が多すぎる」酒井順子

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鋭い視点とユーモラスな文章でさまざまなジャンルについてエッセイを書いておられる著者。
そんな著者が日記形式で綴った書評エッセイです。
いつもは「ですます」調で書いておられますが、本書に限っては「だである」調。
ご本人は少し恥ずかしがっておられますが。
でも書評としてはともかく日記でもありますから、「ですます」ではちょっと違和感ありますよね。
紹介しておられる本はやはり多岐にわたっています。
ノンフィクションや小説はもちろん、旅行のガイドブックや写真集、タレント本に手芸本、和歌に鉄道、グルメ本、SM、スカトロ、ネクロフィル・・・・。
さすがです。
純粋な書評ではなく読書日記といいますか書評エッセイですから堅苦しさはなく、普段の著者のエッセイ視点も楽しめます。
読み応えたっぷりの500ページというボリュームも嬉しい。
タイトルの「本が多すぎる」ですが、本書の中のエピソードから取られているんでしょうね。
著者が都心の大きな本屋さんに行ったら、「ちょっといっぱいありすぎんじゃねぇのかー、本!」というおじさんの声が聞こえてきたとか。
奥さんらしき女性がすかさず「本屋さんなんだから当たり前じゃないのよっ」と一言。
いや、ほんと本が多すぎます。
その大部分は読んだことのない本なわけで、本好きにとってはあれも読まねばこれも読まねばと気が狂いそうになります。(笑)
著者も「無間地獄を見るような気分になってくる」と書いておられますし。
しかしそれもまた本の楽しさのうちでしょうか。
ラベル:書評・作家
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2017年05月04日

「白いへび眠る島」三浦しをん

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高校最後の夏、13年ぶりの大祭が行われる拝島に帰郷した悟史。
外出する悟史に母親が最近ちょっと物騒なので早めに帰るように言います。
泥棒など存在せず家に鍵などないような集落です。
なんなのかと眉を寄せる悟史に「あれ」が出たと母親が声をひそめて言います。
まさかと思いつつ、心穏やかではありません。
大祭が近づくにつれ、悟史の周りには不穏な雰囲気が漂い始めます。
大祭、白蛇様、集落の長男同士が結ぶ「持念兄弟」という絆。
独特な風習が数多く残るこの島に何が起きようとしているのか・・・・。
怪異譚な青春小説といいますか。
微かにBLな雰囲気もありますね。
やたら「あれ」を引っ張った割にはだからなんなのという印象でした。
閉鎖的で排他的な島という舞台で、ちょっとおどろおどろしい雰囲気の中、冒険小説的な要素も加え少年の友情や自立心などが描かれています。
でもなんかこう盛り上がりに欠けるといいますか。
これといったメイン料理がないままに食事が終わってしまったような物足りなさがありました。
まあ私があまりこういう系統が好きでないせいもあるかもしれません。
でもこれ、作品として成功しているとは言い難いなぁ・・・・。
ラベル:小説
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2017年05月02日

「「食べる」都市伝説」成ルほど研究所 著

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食べ物についての裏話的雑学集です。
マクドナルドは本当に佐世保から撤退したのか。
人気チェーン店の本店の味はやはり格別なのか。
ミルキーやコアラのマーチ、カールなどのラッキーアイテムに当たる確率は。
マンガ「キン肉マン」に登場する牛丼は「吉野家」なのか「なか卯」なのか。
などなど。
まあどうでもいいといえばどうでもいい話ではあるのですが。(笑)
だからこそ雑学なわけで。
ラーメンマニアなんかの暑苦しいウンチクよりは一般向けとして楽しめます。
ラベル:グルメ本
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