2017年09月29日

9月の一冊

今月の読書は以下の14冊でした。

・「味覚極楽」子母沢寛
・「書店ガール4 パンと就活」碧野圭
・「サブカルで食う 就職せずに好きなことだけやって生きていく方法」大槻ケンヂ
・「犬婿入り」多和田葉子
・「翼はいつまでも」川上健一
・「ホテルオークラ 総料理長の美食帖」根岸規雄
・「誰も知らなかった インド人の頭ん中」冬野花
・「ホルモン焼きの丸かじり」東海林さだお
・「コミックVOW」コミックVOW制作委員会
・「宇宙戦争」H・G・ウェルズ
・「光の領分」津島佑子
・「サイゼリヤ革命 世界中どこにもない“本物”のレストランチェーン誕生秘話」山口芳生
・「夜露死苦現代詩」都築響一
・「まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ ~食品編その2~」初見健一

「味覚極楽」、大正から昭和初期にかけて書かれた味覚についての聞き書き。
グルメの変遷を知るには貴重な資料になるかと。
「書店ガール4 パンと就活」、書店を舞台とした好調なシリーズです。
今回から世代交代あり。
「サブカルで食う 就職せずに好きなことだけやって生きていく方法」、方法といってもハウツーなわけではなく。
まあ著者の自伝的エッセイとして読む本ですかね。
「犬婿入り」、民話的でシュールなんですけど、どこかユーモラスで。
芥川賞受賞作。
「翼はいつまでも」、中学生を主人公にした青春小説。
青いんですけど、それがまたこの世代の瑞々しい魅力なわけで。
「ホテルオークラ 総料理長の美食帖」、美食帖というタイトルはちょっと違う気もしましたが。
著者の半生記でありホテルオークラの歴史でもあります。
「誰も知らなかった インド人の頭ん中」、インド在住の著者が書いたインド人の実態。
ま、本で読むぶんには楽しめます。(笑)
「ホルモン焼きの丸かじり」、食エッセイとしてはダントツなこのシリーズ。
もちろん面白く、金字塔です。
「コミックVOW」、マンガ表現のあげ足取りですね。
ひまつぶしにはもってこいな一冊。
「宇宙戦争」、いったいなにが宇宙戦争なのかと。(笑)
この邦題、タイトルだけ見れば秀逸だと思いますが、内容と比較した場合ズッコケです。
「光の領分」、著者らしく離婚問題などを絡ませながら母娘を描いた小説。
いや、母娘というよりもひたすら母(主人公)にスポットを当てていますか。
「サイゼリヤ革命 世界中どこにもない“本物”のレストランチェーン誕生秘話」、サイゼリヤといえば驚愕のコスパなファミレスですよね。
そんな企業の舞台裏です。
「夜露死苦現代詩」、あらゆる文章を“現代詩”として鑑賞してみる。
うん、なんの影響力もない詩人なんか用無しですね。
「まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ ~食品編その2~」、昔懐かしいあの食品たち。
しばしノスタルジーに浸れる一冊です。

さて今月の一冊。
う~ん、読んでいてこれはと思えるものはなかったですね。
突出して手応えを感じた本はなかったです。
それなり無難にといったところですか。
でもまあそんな中からでも一冊を。
「書店ガール4 パンと就活」はやはり上手いなと思います。
リアルを取り入れ、シリーズとしてマンネリにならないよう工夫もしておられますし。
「光の領分」、腰を据えてじっくりと読ませる力量はさすが。
味わい深い。
ですが、「翼はいつまでも」、これが無邪気でがむしゃらでよかったか。
ストレートさがズドンと来ました。
今月の一冊はこの作品にしたいと思います。

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2017年09月27日

「まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ ~食品編その2~」初見健一

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「まだある」昔懐かしい商品を紹介したシリーズ第2弾。
表紙の写真のバヤリースオレンジ。
今はジュースといえばペットボトルですが、昔はコーラもサイダーもビンでした。
まだあるんですねぇ、ビン入りバヤリース。
ボンカレーは松山容子のパッケージ。
これは沖縄限定としていまだに販売されているそうです。
エースコックのワンタンメンですが、スープが松茸風味だとは知りませんでした。
さっそく購入して食べてみましたが松茸の風味は感じられず。
成分表示にもそのような記載はありませんでしたが・・・・?
その他いろいろ懐かしい食品が紹介されています。
そういえば明治のカールが東日本で発売中止になるというニュースはつい最近のこと。
西日本では残るもののカレー味がなくなるそうです。
こうやって昔からある商品がだんだんと消えていくんですねぇ。
明治の人がインタビューで語ってましたが、皆さん惜しんでくれる割にはたいして買ってくれていないそうです。
残念だなんだ言う人は多数いますが、そう言いながらおまえが買わないからこんなことになるんだろうと。(笑)
贔屓の商品は大事にしていきたいですね。
ラベル:グルメ本
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2017年09月25日

「夜露死苦現代詩」都築響一

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詩というのが私にはいまいちわからないんですよね。
なにをもって詩というのか。
どのようなのが優れた詩なのか。
といいつつ、私も詩を書いてブログも持っているのですが、とりあえず自分の思いを言葉に込めて表現すれば詩なのかなと。
技術的なことはいろいろとあるんでしょうけども。
さて、本書ではいろんな“詩”を取り上げておられます。
それは餓死した老母と中年男性が残した日記であったり、死刑囚の俳句であったり。
なるほど、このようなものも受け取りようによっては“詩”となるんですね。
ネットの出会い系メールも紹介されています。
こういうのも“詩”であるならば、まだまだ日本の詩人も捨てたものではありません。(笑)
ヤンキーのフレーズなんて、これ日本独特のものではないでしょうか。
タイトルもここから来ています。
『夜露死苦』って言葉のセンスがもう。
あとは『喧嘩上等』だとか『命を張って』とか『愛した女はおまえだけ』とか、どう考えても一生モノではないその場限りの悦に入った言葉。
こんなこっ恥ずかしく赤面するような言葉を堂々と特攻服に刺繍で主張するあたり、ここまでくるとあっぱれといえましょう。
わけわからん詩人なんかよりよっぽどパワーがありますよね。
文学の詩よりも歌の詞やこのようなオタク的な言葉のほうがよほど現代にふさわしい。
・・・・と私は思います。
ラベル:エッセイ
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2017年09月23日

「サイゼリヤ革命 世界中どこにもない“本物”のレストランチェーン誕生秘話」山口芳生

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サイゼリヤといえば誰もが口をそろえて言うのが、とにかく安い。
ファミリーレストランの中でも抜きん出ていますね。
私も頻繁に利用させていただいております。
私の場合は飲み屋としてですけど。(笑)
なにしろグラスワインが100円なんですから。
昼間っからおおいに飲ませていただいております。
さて、本書はそんなサイゼリヤの創業者であり現会長の正垣泰彦氏が語る経営論です。
なんともユニークな経営者ですね。
楽天家といえば語弊があるでしょうか。
失敗するとわかっていて店を出し、やっぱり失敗したなんてあっけらかんと言っておられる。
客が来ないのなら安くすればいい、じゃあ7割引きだ、とか発想が笑ってしまいます。
とにかく独特の経営哲学をお持ちで、その結果がどうなのかは現状が証明しています。
今後もサイゼリヤがどのように成長していくのか楽しみに見させていただきましょう。
安いワインを飲みながら。(笑)
ラベル:グルメ本
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2017年09月21日

「光の領分」津島佑子

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夫と離婚しようとしている私は4階建ての古いビルの最上階に部屋を見つけます。
四方に窓のある光に満たされた部屋。
ビルの名前は偶然にも夫の姓と同じです。
夫に頼りたくなく、新しい生活に一歩たりとも踏み込ませたくなく、私は幼い娘と暮らしはじめます・・・・。
これから幼い娘を抱えて生活していく不安と光に満たされた部屋というのが対照的に思えます。
といっても途中で窓には金網が貼られてしまうのですが。
離婚のための調停にも現れない夫。
しかし私は本当に夫と別れたいのか。
調停に姿を現してほしいのか。
私の戸惑いが描かれています。
このあたりの不安定さというのはなんだかいかにも津島佑子の書く女性だなという気がしました。
夫の姓と同じ名前のビル。
最上階の光満ちる部屋。
そこで1年間を過ごした私は夫との離婚も決まり部屋を出る決心をします。
新しい部屋も見つけますが、決して以前のような明るい部屋ではありません。
今後母娘にはどのような生活が待っているのでしょう。
ラベル:小説
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