2017年10月21日

「食ショック」読売新聞食ショック取材班 著

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食について読売新聞に1年間連載されたものを書籍化。
内容は大きく3章にわかれています。
第一章は「食の安全をどう守る」。
まずは中国の冷凍ギョーザ中毒事件を取り上げています。
ありましたねぇ。
2008年、生協の中国製冷凍ギョーザを食べた家族が中毒症状をおこして入院。
ギョーザから殺虫剤が検出されました。
食べ物から殺虫剤って・・・・。
つい最近も惣菜店で食中毒が発生し、3歳の女児が死亡するという痛ましい事件がありました。
数年前には焼肉店の生レバー事件もありましたしね。
迂闊に信用できません。
第二章は「飽食のコスト」。
世界最大の食料輸入国でありながら大量の食料を捨て続けている日本。
いったいなにやってんだか。
食料自給率はカロリーベースで4割ほどだというのに。
第三章は「変わる食文化と食習慣」。
昔ながらの和食というのが片隅に追いやられてしまっています。
洋食化、そしてファストフードやインスタント食品の跋扈。
それも使いようによってはいいのですが、メインの食事としている家庭も非常に多い。
その結果が肥満や成人病です。
親が平気で子供に食べさせてますもんね。
しかしそれらの反動として、安全な食を提供する生産者、食べ残しを減らすための取り組み、食育などの運動をおこす人たちも現れています。
そういうのが少しずつでも広がっていくといいですね。
そろそろ目を覚まさないと本当にやばいんじゃないでしょうか、日本人。
ラベル:グルメ本
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2017年10月19日

「ミュージック・ブレス・ユー!!」津村記久子

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数学が苦手で勉強のできないオケタニアザミは高校3年生。
髪は赤く背が高く、歯には派手な色の歯列矯正器。
パンクが大好きでつねにヘッドフォンが欠かせません。
バンドをやっていましたが解散、進学も危なく追試や補講の日々。
だらだらとした日常ですが、音楽と友達に支えられた高校生活です・・・・。
リアルな高校生、という気がします。
といっても私には現代の高校生のリアリティーはよくわかりませんけども。(笑)
私の地元である大阪を舞台にし、会話が大阪弁というのもそう感じさせる一因かもしれません。
なによりカッチリと型にはまったストーリーでないのがいいですね。
主人公にはつねに音楽があるのですが、バンドをやっていたもののプロを目指すとか全国大会優勝を目指して熱く燃えるとかの話はなくあっけなく解散。
もちろん男子も出てきますがときめく恋愛話になるでもなく。
顔を合わせてはさほど盛り上がることもなくだらだらと会話するだけ。
こんなものですよね、現実って。
日々そんなにドラマなんてあるもんじゃない。
でも身近には大好きな音楽があって友達がいて。
少しずつ変化があって自分ではわからないほどの成長があって。
そんな時期が何年か後に振り返ってみると貴重で眩しかったりするんですよね。
ラベル:小説
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2017年10月17日

「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」ジェーン・スー

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何年くらい前からでしょうか、やたら『女子』という言葉が目に付きだしたのは。
いや、『女子』という言葉自体にはなんら問題はありません。
中学生や高校生に対して使われているのならば。
目に付くのは30代や40代の中年女性なんかが使い始めたからなんですね。
『女子会』だの『女子力』だの。
「オバハンが集まってな~にが女子会じゃアホタレが」などと思わず毒づきたくなってしまいます。
かといって何歳以上は『女子』にあらずなどという規制はなく、使用するのは自由なわけですが。
しかし女子女子言っている女たちも自分が女子という年齢ではないことを十分自覚していると著者は書いています。
『女子』という言葉は年齢ではなく女子魂を象徴しているのだと。
ま、いくつになっても女は永遠に『女子』なのですね。
そのような心構えはなるほど見た目も気持ちも若々しく保つのに有効かもしれません。
一歩間違うと苦笑モノになってしまうのが要注意ですが。
表題の他、未婚女性の立場から恋愛や結婚、仕事、老後のことなど、さまざまなテーマを取り上げておられます。
これはやはり男性よりも女性が読んで共感を得る本でしょうね。
当たり前か。
ラベル:エッセイ
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2017年10月15日

「草笛の音次郎」山本一力

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天明八年の江戸。
今戸の貸元、恵比寿の芳三郎のもとに佐原の兄弟から手紙が届きます。
香取神宮の祭りを見にこいと。
しかし芳三郎は風邪が抜けきっておらず体調が良くありません。
さりとて兄弟からの誘いを断るわけにもいかず。
代貸の源七に話をすると、源七は音次郎を名代として推します。
つまり芳三郎の名、組を背負って佐原に旅に出るわけです。
芳三郎には優男に思える音次郎ですが、源七の見る目を信用し佐原に出させることにします。
渡世人としての作法をみっちりと仕込まれ旅にでる音次郎ですが、道中いろんなことが待ち受けています・・・・。
いわゆる股旅物というやつですね。
渡世人としての言葉遣いもままならず、江戸を出たこともない音次郎が大きな役目を背負った旅を通じて、一人前の男に成長していく姿を描いています。
ただちょっと変わり様が急すぎる気もしましたが。(笑)
ですが音次郎の成長が微笑ましく頼もしく、渡世人のやりとりや言葉遣いも歯切れよく、非常に清々しいく心地よい読後感があります。
堪能しました。
やっぱり山本一力にはハズレがないなぁ。
ちなみに本作に登場する恵比寿の芳三郎は「深川駕籠」シリーズにも登場しています。
山本一力の作品にはこのような登場人物のリンクがあって、ファンとしてはそれも楽しみの一つです。
ラベル:時代小説
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2017年10月13日

「ほっこりおうちごはん 「どうぞ飯あがれ」」柴門ふみ

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人気漫画家の食エッセイ&レシピ集です。
2児の母でもありますから、そりゃもう仕事しーの家事をしーの大変だったことと思います。
売れっ子マンガ家で仕事しつつ主婦もなんて、よくもまあ。
ま、それはそれとしまして、本書は著者がいろんなエピソードを書きつつそれにまつわる一品を紹介し、そのレシピは巻末にという内容です。
しかしなんなんですかね、読んでいていまいち気分がよくない。
なんといいますか、文章に高飛車なところが感じられるんですよねぇ。
なんでこんな物言いなんかなぁと。
あとは投げやり感とか、開き直り感とか。
もっと普通に書けばいいのにと思います。
著者は当然普通に書いておられるつもりなんでしょう。
これが著者の文体でありスタンスなんでしょう。
そこに嫌味を感じてしまうのは、私と著者の感性のズレかもしれません。
ラベル:グルメ本
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