2017年10月19日

「ミュージック・ブレス・ユー!!」津村記久子

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数学が苦手で勉強のできないオケタニアザミは高校3年生。
髪は赤く背が高く、歯には派手な色の歯列矯正器。
パンクが大好きでつねにヘッドフォンが欠かせません。
バンドをやっていましたが解散、進学も危なく追試や補講の日々。
だらだらとした日常ですが、音楽と友達に支えられた高校生活です・・・・。
リアルな高校生、という気がします。
といっても私には現代の高校生のリアリティーはよくわかりませんけども。(笑)
私の地元である大阪を舞台にし、会話が大阪弁というのもそう感じさせる一因かもしれません。
なによりカッチリと型にはまったストーリーでないのがいいですね。
主人公にはつねに音楽があるのですが、バンドをやっていたもののプロを目指すとか全国大会優勝を目指して熱く燃えるとかの話はなくあっけなく解散。
もちろん男子も出てきますがときめく恋愛話になるでもなく。
顔を合わせてはさほど盛り上がることもなくだらだらと会話するだけ。
こんなものですよね、現実って。
日々そんなにドラマなんてあるもんじゃない。
でも身近には大好きな音楽があって友達がいて。
少しずつ変化があって自分ではわからないほどの成長があって。
そんな時期が何年か後に振り返ってみると貴重で眩しかったりするんですよね。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『つ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする