2018年01月31日

1月の一冊

今月読んだのは以下の15冊です。

・「ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~」三上延
・「東京新大橋雨中図」杉本章子
・「梅干しを極める」都築佐美子
・「打ちのめされるようなすごい本」米原万理
・「侠飯2 ホット&スパイシー篇」福澤徹三
・「気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている」村瀬秀信
・「セレモニー黒真珠」宮木あや子
・「くすぶれ! モテない系」能町みね子
・「泥の河 蛍川 道頓堀川」宮本輝
・「喰らう読書術 一番おもしろい本の読み方」荒俣宏
・「日本焼肉物語」宮塚利雄
・「素数たちの孤独」パオロ・ジョルダーノ
・「ユニクロ帝国の光と影」横田増生
・「Love me more!」麻生ミカリ
・「軽井沢うまいもの暮らし」玉村豊男

「ビブリア古書堂の事件手帖5 ~栞子さんと繋がりの時~」、だんだんと話も佳境に入ってきました。
それと共に本の紹介もしっかりしておられるのはさすが。
「東京新大橋雨中図」、主人公の魅力がいいですね。
じんわりと味わいのある小説でした。
「梅干しを極める」、漬物以上に手作りと無縁になってしまった梅干し。
日本の素晴らしい食文化を絶やさないようにしなければと思いました。
「打ちのめされるようなすごい本」、著者の遺作ともいえる書評集。
保存版な一冊です。
「侠飯2 ホット&スパイシー篇」、食と職の小説といえますか。
楽しく読めましたし、紹介されている料理を作ってみたりもしました。
「気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている」、チェーン店というと業務用冷凍食品だとか手作り感がないとかのマイナスイメージもありますけど。
でも気軽に使える勝手のよさがありますよね。
「セレモニー黒真珠」、葬儀屋を舞台にした小説。
しかし暗くはならずコメディーっぽいけどおちゃらけもせず、いいバランスでした。
「くすぶれ! モテない系」、狙ったんだけどちょっとハズしているという印象。
空回りしてます。
「泥の河 蛍川 道頓堀川」、ああ小説を読んでいるなぁという読み応えがありました。
殺人事件とかなんとかよりこういう小説がいい。
「喰らう読書術 一番おもしろい本の読み方」、なるほどとは思いました。
でも自分向きではなかったかな。
「日本焼肉物語」日本においての焼肉の歴史やその周辺を網羅した一冊。
焼肉にウンチクを語る人ならぜひ。
「素数たちの孤独」、傷を抱えて周りに馴染めない男子と女子。
・・・・のお話でした。
「ユニクロ帝国の光と影」、この著書の続編といいますか、実際に著者がユニクロにバイトとして潜入取材した本が去年出版されています。
そちらもぜひ読みたいと思っています。
「Love me more!」、会社の御曹司との恋愛、結婚。
女性の憧れなんですかね。
「軽井沢うまいもの暮らし」、軽井沢での自給自足的な生活。
憧れますが私には無理だなと。

さて、今月の一冊。
小説では「東京新大橋雨中図」、「セレモニー黒真珠」ですかね。
「東京新大橋雨中図」は直木賞に納得の出来でした。
「セレモニー黒真珠」は思いのほかよかったです。
続編を読みたいと思いました。
ノンフィクションでは「ユニクロ帝国の光と影」。
力作ですね。
興味深く読みました。
そんな中から迷いましたが、「東京新大橋雨中図」で。
今月の一冊はこれでいきましょう。

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2018年01月29日

「軽井沢うまいもの暮らし」玉村豊男

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単行本として出版されたのが1985年。
もう30年以上前ですね。
著者が東京を離れて軽井沢で暮らし始めた直後の1年間を書いた食エッセイ。
“都会もん”がどのように田舎暮らしに馴染んでいったのか。
読んでみますと自給自足的な生活が実にうらやましい。
それでも最初はへっぴり腰だったようですが。
しかし近所の人たちの温かい心遣いと差し入れ(笑)に大いに助けられたようです。
私も田舎暮らしに憧れはあるものの、人付き合いは苦手です。
田舎はやはり人付き合いですからね。
都会のように隣近所の人に無関心ではやっていけません。
よく都会で人間関係に疲れたので田舎でのんびり暮らしたいなんて人がいますが、都会の人間関係についていけない人が田舎でやっていけるわけがない。
なので私には無理でしょうね。
ラベル:グルメ本
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2018年01月27日

「Love me more!」麻生ミカリ

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商社の秘書課に勤める川嶋美晴はこの春大学を卒業したばかり。
上司でありビジネス推進事業部の部長である会社の御曹司、長嶺純希とお見合い結婚して3ヶ月です。
2人が結婚していることは会社の人たちには秘密。
ある日秘書課に林原秋乃という美晴より3歳年上の女性が異動してきます。
海外事業部にいた本社のエリートです。
見た目も美しく仕事もできる秋乃と、美晴はすぐに仲良くなります。
ですが秋乃はどうやら純希のことが好きなようで、美晴は気が気ではありません。
また美晴にも神野来都という社内随一の女好きが接近してきて・・・・。
美晴と純希の視点で交互に語られていきます。
ま、この作品もエタニティお決まりのパターンを踏襲しています。
お互い愛し合っているにもかかわらず、相手は自分のことを愛していないのではないか。
相手が好きなのは実はあの人ではないのか。
そんなことを思いながら悶々と悩むわけですね。
結婚しているといえどもそれぞれにライバルらしき相手が登場することによって、毎日がラブラブなだけの平和な新婚生活ではないというわけです。(笑)
また会社の帳簿に不正があるということでちょっとミステリーっぽい風味も効かせてあるあたり、作者の工夫でしょうか。
巻末にはおまけ(?)で子供が生まれてからの話もあります。
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2018年01月25日

「ユニクロ帝国の光と影」横田増生

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ユニクロといえばたいがいの人が1点くらいはアイテムを持っているんじゃないですかね。
それまでの安かろう悪かろうな服ではなく、リーズナブルな値段でその割には品質がいい。
デザインも安物的な下品さがない。
そのあたりが人気した要因でしょうか。
そしてフリースブームもありました。
さて、2009年ユニクロの持株会社であるファーストリテイリングの売上高は前年比2ケタ増し。
営業利益では過去最高記録を更新したそうです。
営業利益率は15パーセントを超えており、同年の東証1部上場企業の平均が2パーセント台だったとのことで、そう考えるとちょっと異様ともいえる数字ですよね。
それだけ勢いのある会社なわけですが、牽引してきたのがもちろん柳井正氏。
辣腕な経営者として知られています。
というか、ユニクロ(ファーストリテイリング)=柳井正というイメージさえあります。
ま、ワンマン経営者なイメージですよね。
この本はそんなユニクロを徹底取材し内情を暴き、名誉棄損までされた問題作です。
ユニクロとはいったいどんな会社なのか。
柳井氏の経営方針とは。
従業員たちはどのような思いを持って働いているのか。
サービス残業の常態化が問題になったりして、ブラック企業だなんて声も聞かれます。
そして中国の工場では現地の人たちをどのように働かせているのか。
そのあたりに深く突っ込まれて痛さを感じたのでしょう、ユニクロは2011年にこの本(単行本)と週刊文春を名誉棄損で東京地裁に提訴しました。
2013年に下った判決はユニクロの敗訴。
このことについては文庫版として本書の巻末に掲載されています。
その後ユニクロは東京高裁に控訴したものの、高裁は一審判決を支持し控訴を棄却。
最高裁はユニクロの上告を受理しないとのことで、高裁での判決が確定。
全面敗訴ですね。
つまりこの本の内容が正当であると認められたということです。
まあ相当強引な経営をしないとここまでの急成長はないのかもしれません。
だからブラックでもしょうがないという言い訳にはなりませんが。
ちなみに柳井氏は2010年に「10年後には売上高5兆円、経常利益1兆円にしたい」とブチあげました。
現在はどうかと調べてみますと、2017年8月決算では売上高1兆8619億円、経常利益が1933億円でしたね。
さすがに売上高5兆円はちょっと無理っぽく売上高目標も3兆円に引き下げておられます。
それでも海外が好調のようで過去最高の売上高とか。
さて、目標を達成するまで柳井氏は代表を続けるんでしょうか。
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2018年01月23日

「素数たちの孤独」パオロ・ジョルダーノ

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アリーチェは幼少期スキー中に事故に会い、脚に一生癒えない傷を抱えます。
そして拒食症であり、周りのリーダー的な女の子に憧れているものの仲間に入ることができません。
いっぽうマッティアは飛びぬけた数学の才能を持っていますが心にトラウマを抱え、誰とも打ち解けようとしません。
自傷癖があり孤独に生きています。
そんな2人が同じ高校で出会います・・・・。
アリーチェとマッティアの友情であり恋愛を描いているのですが。
う~ん、だからなんなのという印象しかなかったですね。
それぞれ心に傷を抱えた2人の思春期の繊細さや、そこから逃れられない重さのようなものは感じましたけども。
なのでけっこう暗い話ではあります。
ですが読後感はさほどでもなかったですけどね。
イタリア最高の文学賞であるストレーガ賞を受賞し、200万部のベストセラーになった作品だとのこと。
私にはそこまでとは思えませんでした。
ラベル:海外小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする