2018年01月11日

「気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている」村瀬秀信

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著者は1975年生まれ。
1970年に「すかいらーく」が1号店を出店しましたが、これがファミリーレストランのはしりですね。
ほぼ著者とファミレスの歩みはそろっています。
ということで著者は子供の頃からこのようなチェーン店に慣れ親しんできたとのこと。
で、気が付けばいつもチェーン店でメシを食べていると・・・・。
チェーン店というのは食通を気取る人にとっては小馬鹿にする存在ですが、なかなかどうして、そう捨てたものではありません。
突出はしていませんが、そこそこ無難な料理をこれまたそこそこ無難な値段で提供しています。
料理によっては同じレベルの物をこの値段で個人店では出せないだろうというのも多々あります。
そして個人店に比べて入りやすい。
常連が占拠してて一見が気まずい思いをするなんてことはないですしね。
気軽にぶらっと入れます。
たいがい子供連れでも気兼ねなく入れるでしょう。
そこそこ席数もあったりしますので、ランチタイムのサラリーマンにもありがたい。
なので著者に限らず、日頃ほとんどチェーン店で食事を済ませているなんて人も多いんじゃないでしょうか。
この本では35軒のチェーン店が紹介されています。
そのうちの何軒かは私も日頃利用しています。
チェーン店、結構じゃないですか。
上手に利用すればとても便利な存在です。
ラベル:グルメ本
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2018年01月09日

「侠飯2 ホット&スパイシー篇」福澤徹三

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シリーズ第2弾。
真鍋順平は情報サービスや通信教育の大手として知られている会社に勤めています。
肩書きはウェブデザイナー。
ところが突如『人材支援部』という名ばかりの雑用部署へ移動を命じられます。
つまり会社から追い出すための左遷です。
辞めるべきか意地でもしがみつくべきか。
悩む順平ですが、ある日会社の裏にランチワゴンを見つけます。
どう見ても堅気には見えない男2人が経営する店ですが、これがやけに美味い。
そう、料理を作っているのはあの柳刃でした・・・・。
なるほど今回はこういう設定できましたか。
ランチワゴン。
サブタイトルにもあるように毎回スパイス料理が登場します。
前作は料理を紹介しつつ主人公の就活と成長を描いていましたが、今回はリストラです。
柳刃が労基法のウンチクを語りつつ主人公たちにいろいろとアドバイスを与えます。
落ち込みから立ち上がり、これからの生活に希望を持つ主人公たち。
このあたりは同パターンですね。
シリーズはまだ続いているようですが、さてどこまでマンネリにならずにいけるでしょうか。
懸念はあるものの、ぜひ読んでいきたいと思います。
ラベル:グルメ本 小説
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2018年01月07日

「打ちのめされるようなすごい本」米原万理

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書評集です。
第一部は「私の読書日記」。
第二部が1995年から2005年の10年間に書かれた書評。
この本は書評家としての米原万理の全作品とのことです。
保存版な一冊ですね。
著者は2006年に卵巣がんで亡くなったのですが、読書日記ではその闘病の様子も書かれています。
がんについての本もいろいろと読んでおられたようです。
そしていろんな治療法を試してみつつ、代替医療や健康食品などについてその種類の多さや値段の高さに「人の弱みにつけこんでいる」と批判しておられます。
ですがそれを拒み切れない自分が情けないとも吐露しておられます。
理知的で鋭い視点を持っておられる彼女をしてそのように冷静さを欠いてしまうのかと、がん患者の当人しかわからない苦しみが書かれています。
日記も最後のほうになってくるとほぼ癌治療についての本だけとなってきます。
最後の日記の掲載が2006年5月18日。
亡くなられたのが同年5月25日。
ほんとになくなる寸前まで原稿を書いておられたんですね。
まさしく遺作です。
ラベル:書評・作家
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2018年01月05日

「梅干しを極める」都築佐美子

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梅干しといえば日本のソウルフードといえましょうか。
最近はそうでもないかもしれませんけど。
著者は梅干しを作り続けて約40年という筋金入りのウメボシストです。(笑)
この本では梅干しの作り方はもちろん、梅干しの効用、梅干しを使った料理、梅干しの歴史など至れり尽くせり。
中でもやはり梅干しの作り方がメインとなりますかね。
梅の種類、大きさ、買う時期、塩、赤じそ、容器、アイデア小物、土用干し、困ったときのQ&A・・・・。
手取り足取り解説しておられます。
梅干しというのは漬物に比べるとちょっと手間ですよね。
私も以前から挑戦したいと思いつつ、いまだ実行できていません。
でも本物の梅干しを食べたいですよね。
本来梅干しというのは塩と赤じそだけで作るべきものなのに(白梅干しは赤じそ不使用)、スーパーで売っているのはたいがい添加物まみれ。
化学調味料、甘味料、香料、色素・・・・。
そして本来保存食であるはずの梅干しに保存料が入っていたり、減塩のせいですぐに腐ってしまったり。
本末転倒です。
味もすっぱくてしょっぱいのが持ち味なわけですが、最近はかつお梅だとかはちみつ梅だとか食べやすいのが好まれているようです。
まあそれは味のバリエーションとしてあってもいいと思いますが。
でもやっぱり梅干しはしっかり塩が効いて顔がくしゃくしゃになるほどすっぱくありませんとね。
この本を読んでいるとひたすら口の中に唾が湧き出てきて困りました。(笑)
ラベル:グルメ本
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2018年01月03日

「東京新大橋雨中図」杉本章子

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時代は江戸から明治へ。
小林清親は木版浮世絵師。
もとは御蔵屋敷の御勘定掛でしたが絵師となり、光線画と呼ばれる「東京新大橋雨中図」が話題となります。
その後も数々の話題作を発表しつつ、嫂への恋情、幼馴染みとの友情、結婚生活の破綻、絵への思い、いろんなものを抱え激動の時代を生き抜いていく清親の半生が描かれていきます・・・・。
小林清親というのは実在の人物です。
ですがこれは小説なので、細かなところはもちろん作者による創作でしょう。
作者の筆による清親が実に魅力的に描かれています。
見た目はいかついのですが、実直で女性にはシャイで不器用で、温かみのある男です。
そんな清親が騙りにあったり大きな失敗をしでかさないかと気になりますが、話自体にも悪人が出てこないので安心して読めます。
みんなけっこういい人で清親を支えてくれるんですよね。
逆にいえば大きな山や谷がないということで波乱万丈感は薄いですが。
しかし時代背景もうまく取り入れ、実に読み応えのある味わい深い作品だったと思います。
ラベル:時代小説
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