2018年01月25日

「ユニクロ帝国の光と影」横田増生

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ユニクロといえばたいがいの人が1点くらいはアイテムを持っているんじゃないですかね。
それまでの安かろう悪かろうな服ではなく、リーズナブルな値段でその割には品質がいい。
デザインも安物的な下品さがない。
そのあたりが人気した要因でしょうか。
そしてフリースブームもありました。
さて、2009年ユニクロの持株会社であるファーストリテイリングの売上高は前年比2ケタ増し。
営業利益では過去最高記録を更新したそうです。
営業利益率は15パーセントを超えており、同年の東証1部上場企業の平均が2パーセント台だったとのことで、そう考えるとちょっと異様ともいえる数字ですよね。
それだけ勢いのある会社なわけですが、牽引してきたのがもちろん柳井正氏。
辣腕な経営者として知られています。
というか、ユニクロ(ファーストリテイリング)=柳井正というイメージさえあります。
ま、ワンマン経営者なイメージですよね。
この本はそんなユニクロを徹底取材し内情を暴き、名誉棄損までされた問題作です。
ユニクロとはいったいどんな会社なのか。
柳井氏の経営方針とは。
従業員たちはどのような思いを持って働いているのか。
サービス残業の常態化が問題になったりして、ブラック企業だなんて声も聞かれます。
そして中国の工場では現地の人たちをどのように働かせているのか。
そのあたりに深く突っ込まれて痛さを感じたのでしょう、ユニクロは2011年にこの本(単行本)と週刊文春を名誉棄損で東京地裁に提訴しました。
2013年に下った判決はユニクロの敗訴。
このことについては文庫版として本書の巻末に掲載されています。
その後ユニクロは東京高裁に控訴したものの、高裁は一審判決を支持し控訴を棄却。
最高裁はユニクロの上告を受理しないとのことで、高裁での判決が確定。
全面敗訴ですね。
つまりこの本の内容が正当であると認められたということです。
まあ相当強引な経営をしないとここまでの急成長はないのかもしれません。
だからブラックでもしょうがないという言い訳にはなりませんが。
ちなみに柳井氏は2010年に「10年後には売上高5兆円、経常利益1兆円にしたい」とブチあげました。
現在はどうかと調べてみますと、2017年8月決算では売上高1兆8619億円、経常利益が1933億円でしたね。
さすがに売上高5兆円はちょっと無理っぽく売上高目標も3兆円に引き下げておられます。
それでも海外が好調のようで過去最高の売上高とか。
さて、目標を達成するまで柳井氏は代表を続けるんでしょうか。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『よ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする