2018年03月02日

「染彩」芝木好子

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和服の絵柄を染彩するのが生業の葉子。
画家の良人は若い女に惹かれて出ていき、中学生の息子と仕事場と兼用の住居で二人暮らしです。
そんな葉子のもとに週に2日大学生の典夫が仕事を手伝いに来ています。
彼を助手に作った作品を職人として呉服店に、芸術家として展覧会に出品し、少しずつ精進していく葉子。
一緒に仕事をしているうちにひと回り以上歳下の典夫に心惹かれますが、世間体もあり自分のそんな気持ちに戸惑ってしまいます・・・・。
染彩にひたむきな女性の姿がいいですね。
でも商売気がなく生きることにはちょっと不器用で。
それは恋愛に対しても。
この作品では仕事場のある鷺宮、そして隅田川や銀座といった芝木作品には馴染みのある土地が舞台となっています。
時代は昭和半ばころでしょうか。
それらの設定と芸術がいつもながらに味わい深く趣のある世界を醸しています。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『し』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする