2018年03月14日

「R62号の発明・鉛の卵」安部公房

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表題作他10編が収められた短編集です。
会社をクビにになり自殺しようとしていたところスカウトされ、生きたまま自分の死体を売りロボットになった主人公。
人間にとって都合よく働くためにロボットにされたのですが、その主人公が発明した機械は・・・・。(R62号の発明)
単純にいいますと機械社会といいますか機械文明といいますかそういうものに対しての皮肉であり、しっぺ返しのようなものなんでしょうが、話自体にはひねりもなくそのまんまといった印象です。
文章には独特なシュール感があるのですが。
私がよかったのは最後の「鉛の卵」です。
冬眠機で100年後に目覚めるはずだったのが、機械の故障で目が覚めてみたら80万年後。
100年ならともかく80万年となると人類はどれだけ変化していることか。
見た目もまったく違いまるで植物のようです。
言葉も通じません。
人間のように食料を食べません。
さて主人公はそんな世界でどのように生きていくのか・・・・。
実際このように冬眠して未来に目覚め、数十年後数百年後を見てみたいと希望する人はいるようですが、私はまっぴらです。
考えるだに恐ろしい。
現在とさほど変わらなければまだしも、大きく変わっていればほとんど動物園の動物状態じゃないですか。
気が狂います。(笑)
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『あ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする