2018年03月20日

「ガリバー・パニック」楡周平

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九十九里浜の夜明けに突如現れた巨人。
横たわるその大きさはおよそ身長100メートル。
発見した漁師の通報に警察が駆け付け、マスコミも嗅ぎ付け、自衛隊出動の大騒ぎとなります。
どうやら我々と同じ日本人らしく言葉は通じますし、危害を加える様子もありません。
しかし困ったのは巨人の処置です。
官僚たちはこの厄介者に関わりたくないので管轄を押し付け合うのですが、金儲けになるとわかったとたん首相をはじめとして民間も便乗してお祭り騒ぎです。
さて、巨人やこの国の行く末は・・・・。
読む前はパニック小説かなと思ったのですが、パニックには違いありませんけどコメディなノリの作品です。
政治家や官僚に対しての痛烈な皮肉も描かれています。
バブルに浮かれた時代を嘲笑しているとも読めますね。
それに対して土木作業員である虎之助(巨人)の純朴な人柄が対照的に描かれているわけですが、ちょっとわかりやす過ぎといいますかステレオタイプ過ぎといいますか。
その分メッセージはストレートに伝わってくるのですが。
笑いあり涙ありでエンターテイメントとしては楽しめる一冊でした。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『に』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする