2018年04月05日

「三世相 並木拍子郎種取帳」松井今朝子

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シリーズ第3弾です。
5編収録で表題作は「三世相」。
貧乏な町民にも親切だった医者、良庵が殺されます。
その前に拍子郎は人気の占い師、徳満卜泉のもとで良庵の女房を見かけています。
さて、良庵夫婦ににいったいどのような事情があったのか。
拍子郎がいつものように首を突っ込むことになるのですが・・・・。
今も昔も女性というのは占いが好きなんですね。
本作でもおあさが占いを気にしたりして。
で、なぜかわかりませんが人気の占い師というのはもてはやされたりするんですよね。
今もそうですが、昔はもっと高い扱いを受けていたと思えます。
しかしそんな地位を利用してよからぬことを企む輩もまたいるようで。
ですが人気の占い師だからといって、はたして人間としてどうなんでしょうか。
それはまた別の話ですよね。
私は表題作よりも最初の「短い春」なんかよかったように思います。
タイトルがまさにそのまんまという感じで、読み終わってじわっときます。
人殺しなんて出てきません。
なんでもかんでも殺人事件で話を作るのはもううんざり。
それを求める読者も悪いと思うんですけどね。
なんたら殺人事件なんて人を殺す話でないと満足しない。
そんな話の何がいいんだか。
ま、表題作はまさにそれなんですけども。
最後の「旅芝居」なんてのも勘当された若旦那の人物を味わい深く描いています。
やはり私は殺人事件よりもこういう話のほうが好きです。
ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『ま』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする