2018年04月11日

「穴」小山田浩子

CIMG3246.JPG

夫の転勤で田舎の夫の実家が経営する借家に引っ越してきた私。
ある夏の暑い日に見たことのない黒い獣に遭遇し、後をつけて土手の穴に落ちてしまいます。
穴から引き揚げてくれたのは近所に住む世羅さん。
ひたすら携帯をいじる夫、キャリアウーマンの姑、毎日いつ見ても黙々と庭に水播きしている舅、家の裏に住んでいるという義兄を名乗る男。
これは現実か夏の白昼夢なのか・・・・。
シュールな作品です。
専業主婦の日常を描いているわけですが、周りの人物たちはどこか非現実的で実は全く日常的ではなかったりします。
表題作の他2編収録。
「いたちなく」と「ゆきの宿」は連作です。
農村に越して新婚生活を始めた友達夫婦と主人公夫婦の交友が描かれています。
何がどうという話でもないのですが、これもまたどこか奇妙な雰囲気のある作品です。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『お』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする