2018年06月06日

「パンク侍、斬られて候」町田康

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街道沿いの茶店に腰をかけていた牢人。
その茶店に面した広場の石に腰かけて休憩している巡礼の父娘の姿を認め歩み寄ると、六十歳ほどの父親をいきなり斬り捨てました。
それを見た藩士がなぜそのようなことをしたのかと問いかけます。
牢人は言います。
この者たちはこの土地に恐るべき厄災をもたらす『腹ふり党』であるから、事前にそれを防止するべく斬ったのだと。
それがこの藩にこれから起こるとんでもない騒動の始まりでした・・・・。
時代小説ではありますが、現代言葉や言い回しもバンバン出てきて、真面目なんだかふさけてんだか。
真面目にふざけてるんでしょうね。(笑)
『腹ふり党』なんて馬鹿馬鹿しすぎます。
時代小説の体で現代社会を痛烈に皮肉っているように読めますし、小説そのものをおちょっくっているようにも読めます。
クライマックスの盛り上がりはまさに町田節全開です。
ラストも伏線の効いたちょっとしたどんでん返しですね。
やっぱりすごいわ、町田康。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『ま』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする