2018年07月30日

7月の一冊

今月は14冊の読書でした。

・「もうひとつの青春 同性愛者たち」井田真木子
・「三四郎」夏目漱石
・「食べる屁理屈」村松友視
・「はるいろ恋愛工房」藤谷郁
・「風俗ゼミナール お客様編」松沢呉一
・「小さいおうち」中島京子
・「男子厨房に愉しむ 50歳からの健康手料理」中央文庫編集部 編
・「チア男子!!」朝井リョウ
・「サービスの達人たち 究極のおもてなし」野地秩嘉
・「夜を着る」井上荒野
・「東京たべもの探検」文藝春秋編
・「読まされ図書室」小林聡美
・「アジア ラーメン紀行」森枝卓士
・「欅しぐれ」山本一力

「もうひとつの青春 同性愛者たち」、どうしても偏見を持たれてしまう同性愛者たち。
彼らはどのように考え、どのような行動をおこしているのか。
「三四郎」、漱石の前期三部作の一冊目。
ぼちぼち二作目三作目も読んでいこうと思います。
「食べる屁理屈」、食エッセイです。
タイトルにあるような屁理屈ではありませんでした。
「はるいろ恋愛工房」、陶芸をモチーフにしたちょっとエッチな恋愛小説。
わりと楽しめました。
「風俗ゼミナール お客様編」、風俗ライターでもある著者の風俗指南です。
読み物としても楽しめました。
「小さいおうち」、戦時中を舞台にした話です。
戦争を取り上げた小説というとどうしても悲惨になりがちですが、これはほのぼのとした雰囲気があります。
「男子厨房に愉しむ 50歳からの健康手料理」、エッセイ&レシピといいますか。
別に50歳過ぎなくとも料理は楽しむべきです。
「チア男子!!」、チアリーディングという今までになかったモチーフです。
しかも男子だけのチームというのがミソ。
「サービスの達人たち 究極のおもてなし」、サービスというのはやはり天性のものだと思います。
どんな職業もそうかもしれませんが。
「夜を着る」、旅をテーマにした短編集。
飲み込むのに引っ掛かるあたりがやはり井上荒野。
「東京たべもの探検」、30年以上前の本ですが。
それだけに懐かしく貴重な資料ともなり得ます。
「読まされ図書室」、著者がいろんな著名人から勧められた本を読むという企画。
しかし皆それぞれお気に入りの一冊というのがあるものなんですね。
「アジア ラーメン紀行」、カレーライスと並んで日本の国民食であるラーメン。
アジア各国のラーメンを考察した一冊。
「欅しぐれ」、友情といいますか侠気といいますか。
男同士のやりとりにシビレましたね。

さて、今月もこの中から一冊を選びましょう。
ずっと読んできまして「チア男子!!」かなと思っていたのですが。
最後に読んだ「欅しぐれ」、これにはやられました。
今月の一冊はこれです。

CIMG3312.JPG
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 今月の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月28日

「欅しぐれ」山本一力

CIMG3312.JPG

深川の桔梗屋といえば履物を扱う老舗の大店です。
その主人である太兵衛はふとしたきっかけで賭場の貸元猪之吉と知り合います。
酒の席に誘って自己紹介した太兵衛に猪之吉は言います。
「そこまでで止したほうがいい」
江戸でも指折りの問屋である桔梗屋が渡世人と付き合うなど考えられないことです。
しかしこの後のやり取りのあと猪之吉は言うのです。
「これからは、五分の付き合いをさせてもらおう」
住む世界は違えども、お互いの侠気に惹かれあうのですね。
その時点ですでに病に冒されていた太兵衛ですが、また間の悪いことに店の乗っ取りを企む連中が絡んでくるのです。
太兵衛は信頼する猪之吉に店の後見人になるよう言い残し息を引き取ります。
渡世人が大店の後見人。
もちろん皆抵抗はあったものの損得ではなくまっすぐに桔梗屋を守ろうとする猪之吉に、内儀しずを始め、頭取番頭も信頼を置きます。
猪之吉(桔梗屋)と乗っ取りを企む一味との死闘が始まります・・・・。
いやあ、いいですねぇ。
猪之吉といえば山本一力作品ではお馴染みの人物です。
今回は主人公としてその魅力を存分に発揮しています。
ですがなんといいますかしゃしゃり出すぎていない。
大店の主の代わりに店を仕切るものの、しかしそれはあくまで乗っ取り屋から桔梗屋を守るため。
ほいほいと商売に口を出す下衆な人間ではもちろんありません。
しかしつねに相手を先回りして手を打ち続ける差配はさすがです。
渡世人である猪之吉の器量と魅力、また大店の主であるという立場にも関わらずそれを受け入れた太兵衛もまた人物でしょう。
そして内儀しずの凛とした姿勢。
その他の登場人物にもしっかりと味付けがあります。
さすが。
山本一力の世界を存分に味わえる一冊ですね。
ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『や』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月26日

「アジア ラーメン紀行」森枝卓士

CIMG3311.JPG

いまやラーメンといえば立派な国民食です。
元々は日本の食べ物ではないのですが、そこはやはり日本人。
見事に日本食としてアレンジし進化させました。
この本では著者がアジア各地を巡り、各国の麺事情を調査しておられます。
ラーメンというのはもちろん日本にしかないわけですから、この本に出てくるのは日本のラーメンのようなものではありません。
小麦粉ではなく米粉を使ったものであったり、魚のすり身を麺状にしたものであったり。
また具や味付けにしても実に様々です。
それらをカラー写真で豊富に紹介してあるのもありがたい。
最後の章では日本ラーメンについてですが、これもやはり流行りのラーメンではなく沖縄そばについて考察しておられます。
なぜ沖縄のそれはラーメンとは言わずにそばなのか。
ラーメン好きを自負する人であっても流行りの店は追いかけておられるものの、意外と沖縄そばについてはノーチェックだったりしますしね。
やはりこういうところも押さえておかなければならないでしょう。
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『も』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月24日

「読まされ図書室」小林聡美

CIMG3310.JPG

女優の小林聡美がいろんな人から薦められた本を読んで感想を述べるという内容です。
えー、推薦人の名前をすべて列挙してみましょうか。
飯島奈美(フードスタイリスト)、森下圭子(通訳・翻訳)、皆川明(デザイナー)、井上陽水(シンガーソングライター)、林聖子(バー経営)、吉村俊祐(中学1年生)、よしもとばなな(作家)、群ようこ(作家)、高橋ヨーコ(フォトグラファー)、長塚圭史(劇作家・俳優)、酒井順子(エッセイスト)、宇多喜代子(俳人)、石原正康(編集者)、さかざきちはる(絵本作家・イラストレーター)。
こういう企画って自分で本を選ぶわけではなくまったく知らない作家やジャンルの本を薦められるわけで、刺激的ではありますが緊張しますよね。
自分はこの本についていけるのだろうかと。
でもこのような機会がなければ読むこともなかった本でもあるわけで、視野が広がるきっかけでもありましょう。
内容としましては紹介された本を読んでそれにまつわるエピソードのエッセイといったほうがいいでしょうね。
なので書評を期待して読むとちょっと肩透かしな感があります。
ですがやはり紹介されている本は読んでみたく思います。
それぞれの人がわざわざ「これ読んでみて」と推薦するわけですから、皆それぞれ感銘を受けた本であるわけです。
ぜひ私も機会があればこれらの本を読んでみたいと思います。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『こ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月22日

「東京たべもの探検」文藝春秋編

CIMG3309.JPG

タイトル通り東京のいろんな美味しいものを紹介した本です。
記事の初出は昭和57年。
なのでいまさら実用性を期待してはいけません。
あくまで読み物として、そして当時の食事情、飲食店事情の資料としてはじゅうぶんに読む価値があるかと思います。
まずは築地の紹介です。
築地のシステムや飲食店などを紹介しておられます。
そしてラーメンや丼、浅草の美味、東京のフランス料理など。
さすがにもう40年近く昔の内容ですから、飲食店などは閉店している店も多いでしょう。
しかし健在な店もありまして、そのような店はさすがの風格ですね。
築地なら「大和寿司」とか「愛養」とか。
ラーメンでは「たいめいけん」、「ホープ軒」。
浅草では「並木藪蕎麦」など。
まあ私は大阪人ですしわざわざ東京にまで食べにいくほどの道楽ではありませんので、それらの店は未経験なんですけども。
ですがそんな私でも名前を知っている店ということですからね。
たいしたものだと思います。
カラー写真もふんだんに掲載され、大阪人の私にも楽しい一冊でした。
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『ふ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする