2018年08月31日

8月の一冊

今月の読書は15冊でした。

・「食堂つばめ3 駄菓子屋の味」矢崎存美
・「サザエさんの東京物語」長谷川洋子
・「日本の朝ごはん」向笠千恵子
・「流」東山彰良
・「キネマの神様」原田マハ
・「空に唄う」白岩玄
・「解体新書ネオ」永井明
・「鍵のない夢を見る」辻村深月
・「パイプのけむり選集 食」團伊玖磨
・「杳子・妻隠」古井由吉
・「匂いのエロティシズム」鈴木隆
・「水原勇気1勝3敗12S 「超」完全版」豊福きこう
・「恥辱」J・M・クッツェー
・「いかめしの丸かじり」東海林さだお
・「アンダーマイスキン」山内詠

「食堂つばめ3 駄菓子屋の味」、シリーズ3作目なんですが。
すでにダレダレです。
「サザエさんの東京物語」、サザエさん原作者長谷川町子氏の妹さんが著者。
サザエさん人気に便乗か。
「日本の朝ごはん」、昔ながらの日本の朝ごはんの風景が失われつつある昨今。
ぜひ取り戻したいものです。
「流」、台湾を舞台にした直木賞受賞作。
はて、なぜこれが直木賞なのか。
「キネマの神様」、映画をモチーフにした小説です。
ある意味ファンタジーですね。
「空に唄う」、「野ブタ。をプロデュース」の作者による2作目。
私はとてもいいと思いました。
「解体新書ネオ」、元医師が体の各パーツについて書いたエッセイ。
まさしく新しい解体新書?
「鍵のない夢を見る」、ちょっと勘違いしているような女性たちを主人公にした短編集。
直木賞受賞にしては軽いのでは。
「パイプのけむり選集 食」、作曲家でありエッセイストでもあった著者。
まあそれなりの食エッセイです。
「杳子・妻隠」、ちょっとシュールで不穏な雰囲気の小説2編。
閉鎖されたような雰囲気の世界観がいい。
「匂いのエロティシズム」、匂いってもしかしたら視覚より聴覚よりエロティックかもしれませんね。
記憶も鮮やかに甦ったりします。
「水原勇気1勝3敗12S 「超」完全版」、意外と野球マンガの主人公の成績って知らなかったりしますよね。
現実と違って興味はそこにはないわけですが。
「恥辱」、翻訳物としては非常に読みやすくわかりやすい作品でした。
そのぶん軽い気もしましたが。
「いかめしの丸かじり」、いつもながらのテンションですね。
出来不出来はあるものの感心します。
「アンダーマイスキン」、OLと課長のちょっとエッチなストーリー。
女性向けのシリーズでガーターストッキングというパーツに目をつけたのが面白い。

では今月の一冊を。
けっこうどれも無難に楽しめたように思います。
その中では「空に唄う」が思いのほかよかったです。
売り上げはどうか知りませんけども、作品的には決して一発屋ではなかったんだなと。
今後も追いかけてみたいと思いました。
というわけで今月の一冊は「空に唄う」で。

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2018年08月29日

「アンダーマイスキン」山内詠

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社会人4年目の鈴木久美子は地味なOLです。
下半身デブということで、服装はいつもサイズ選びが比較的楽なスカートです。
しかしそうなるとパンストを穿かなければならず、これが大嫌い。
ある日通販でガーターストッキングが目に入り、試しに買ってみたらこれがパンストよりも都合がいい。
というわけでガーターベルトも揃えて着用することにしました。
あくまでセクシー狙いではなく実用一辺倒ですが。
そんなある日、ひとり残業していたら総務の高野課長が現れ、ゴミの片付けなどを手伝ってくれます。
優しい人だなと思っていたら、課長はいきなり久美子の足に触れ甲にキスを。
どうやらガーターストッキングを穿いていることに気づかれ、それが彼を刺激したようで・・・・。
いきなり冒頭からエロ全開です。(笑)
下半身デブなOLと足フェチの課長という設定が面白いじゃないですか。
これ、足フェチな男性が読むといいんじゃないでしょうか。
二人きりの会社の中でいきなり足にキスするというシチュエーションはセクハラを通り越して強制わいせつですし、そのままホテルに連れ込んでエッチしてしまうというのも強制性交罪です。(笑)
ま、なんやかんやと合意に至るのですが。
非現実的な展開ではありますが、そのあたりはエタニティブックスとしてはじゅうぶん許容の範囲内であり、お約束な展開でしょう。
中学生の頃、男子のちょっとしたひとことがトラウマとなり、それ以来男性が苦手になってしまった久美子。
そんな久美子を少しずつ解きほぐしていく高野課長。
当然途中にライバル登場による誤解があったりもして、これまたお約束です。
最後に男性(高野課長)からの視線で小さな章が添えられており、これも女性(久美子)との視線の違いがちゃんと描かれており面白かったです。
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2018年08月27日

「いかめしの丸かじり」東海林さだお

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さてさてシリーズ第32弾。
「いかめしの丸かじり」ということで、「いかめしの秘密」というのが表題作といえましょうか。
いかめしといえばJR函館本線森駅の駅弁ということですが、つねにランキング入りする人気商品らしいですね。
しかし意外と小さいそうで。
弁当箱の大きさは横9cm、縦12cm、イカの身長10cm。
くみしやすしと手を出させる。
イカは2個ゴロンと転がっているだけ。
このゴロンがいい。
茶色一色。
素朴、素直、真面目。
定価は501円(当時)。
気軽に財布を取り出すことになる・・・・とまあショージ君の分析は続くわけです。
私は食べたことないんですけど、たしかに大きさといい値段といい、ごはんを詰め込まれてパンパンになったイカといい、いっちょ買ってみるかと思わせるものがあります。
なるほどなぁ。
他にもいろいろありまして、「キンレイ鍋焼うどん」を読んですぐに買いに走りましたですよ。
「新国会丼発見!」なんてのもいいですね。
民主党に政権交代してから国会図書館に新国会丼というのが登場したとか。
自民党時代に国会丼というのがありまして、民主党政権になって新国会丼の登場。
ガキの意地の張り合いかと。(笑)
いや、業者の商魂か。
でもこういう所の食堂とか大学の食堂とか、独自のメニューがあって楽しそうです。
評判の店を食べ歩いてどうこうなんて誰でもやっているし新鮮味もありません。
グルメブロガーといわれる人たちも他人やマスコミの追っかけではなく、このような食堂のユニークなメニューを紹介してくれませんかねぇ。
冷やしかつ丼なんてのも紹介されていますね。
そう、このような食べ物があると聞けばすぐに飛んで行って検証する。
このフットワークですね。
ラベル:グルメ本
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2018年08月25日

「恥辱」J・M・クッツェー

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大学教授のデヴィッドは52歳。
2度の離婚を経験し、現在は独身です。
軽い気持ちで女子学生に手を出すのですが、告発されてしまいます。
それがきっかけで大学や学生たちから非難を受け、教授を辞任するはめに。
田舎で農園を営む一人娘のところに逃避するのですが、そこでもまた災難に遭います・・・・。
主人公のデヴィッドだけを見ていれば、まあ自業自得ではあります。
しかしそのデヴィッドの転落する人生の中にさまざまな問題が提起されているのですね。
デヴィッドは元々は現代文学の教授。
しかし学部が閉鎖され、コミュニケーション学部というわけのわからない学部の准教授に降格させられています。
文学の衰退といいますか。
女学生に手を出すなんてのはセクハラ問題ですよね。
そしてこの作品はアフリカを舞台にしているのですが、娘の農園に転がり込んでからは人種問題が色濃くなってきます。
人間の一方的な都合による動物の安楽死の問題も。
ストーリーとしてはスケベな中年男の転落人生なわけですが、そのようないろいろなテーマを取り込んで厚みのある作品に仕上がっています。
ちなみに作者はノーベル賞作家であり、この作品で史上初の2度目のブッカー賞を受賞したとか。
しかしそのような堅苦しい肩書きに関係なく、翻訳にも変な言い回しなどなく非常に読みやすい作品でした。
ラベル:海外小説
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2018年08月23日

「水原勇気1勝3敗12S 「超」完全版」豊福きこう

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初の女性プロ野球投手、東京メッツ水原勇気。
もちろんマンガの話ですが。
水島新司の「野球狂の詩」のキャラクターです。
この作品、誰が主人公というわけではなく、50歳を過ぎたヨレヨレの投手である岩田鉄五郎を始めとした登場人物たちがすべて主人公といいますか。
そのあたり主人公が明確な他の野球マンガと違います。
水原勇気が主人公と思われがちなのですが、実は水原が登場するのはシリーズでも後のほうなんですよね。
アニメや映画では彼女が主人公として描かれていますが。
だからといいますか意外といいますか、そんな水原の生涯成績は1勝3敗12セーブであったと。
他の野球マンガの主人公でこの成績はあり得ないです。
そのようなことをデータをひたすら分析して解明しておられるんですね。
お疲れさまでした。(笑)
この本が出たあとに「ドカベン」の山田太郎とも対決しているようですが。
さて、この本のタイトルは水原勇気なのですが、彼女について書かれているのはわずかで、「巨人の星」の星飛雄馬と「侍ジャイアンツ」の番場蛮の比較だとか、「すすめ!!パイレーツ」、「アストロ球団」、「キャプテン」といった作品の分析がメインです。
取材して公表しておられるデータを見ますと相当な苦労が偲ばれます。
しかし私は野球にはまったく興味がなく(笑)、それらを示した表はすべてスルーさせていただきましたが。
すみません。
ラベル:漫画本
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