2018年08月09日

「キネマの神様」原田マハ

CIMG3318.JPG

国内有数のデベロッパー(再開発企業)に勤める歩は39歳の独身女性。
巨大再開発プロジェクトの計画立ち上げに関わり、シネマコンプレックスを中心とした文化・娯楽施設担当課長に抜擢されます。
しかし業者と通じて職権乱用しているとの身に覚えのない噂が流れて左遷の辞令。
歩は辞職します。
同時期、映画好きでギャンブルが生きがいの父が倒れ、多額の借金も発覚。
医療費、借金の返済。
年収1000万の大手企業課長の娘に両親はそれとなく期待するのですが、いまや無職の身です。
それをなかなか言い出せなくて。
ある日、父が映画雑誌のブログに歩の文章を投稿するのですが、これがきっかけで歩は編集部に採用され、また父の文章が面白いとブログで連載することに。
ここから歩や父親の生活は想像もしなかった展開になります・・・・。
デベロッパーの女性課長という設定は以前に読んだ作品にもありましたね。
この設定がお好きなようですが、マンネリです。(笑)
さて、この小説はタイトルからもわかるように映画をモチーフとした作品です。
そこにブログというツールを取り入れて、これは今どきの設定ですかね。
ただちょっと感覚がズレているのが気になりましたが。
こういうのを取り上げるときは、ほんと最先端の感覚でないとつらい。
腐臭が鼻についてしまいます。
それはそれとして、父親の記事に対してローズ・バットという謎の人物がコメントするというやりとり。
これが話を盛り上げます。
登場人物の、そしておそらく作者の映画への思いが存分に込められています。
映画をモチーフにしつつ、家族、なにより映画好きな男同士の友情が熱く語られています。
ちょっと甘い話ではありますが、わくわく感動しつつ読みました。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする