2018年09月14日

「きみは誤解している」佐藤正午

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競輪に関わる男たちを主人公にした短編集です。
表題作は婚約者の両親に挨拶することを後回しにし、父親が死にかけていても競輪場に通う男の話。
結局は婚約者よりも競輪を選びます。
他、すべて競輪という競技に取りつかれてしまった男たちです。
女性もいますが。
競輪に関わると言いましても、あくまでギャンブルとして競輪に懸ける連中の話であり、競輪そのものをモチーフとしているわけではありません。
刊行当初は競輪小説と扱われたりもしたようですが、それは的外れです。
まあ競輪をめぐってのさまざまなドラマですね。
シビアなギャンブル小説にもなっていないところがやはり佐藤正午でしょう。
女性に対しても人生に対してもお金に対しても飄々としているというか、達観しているといいますか。
そしてやはり上手いなぁと思いますね。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『さ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする