2018年09月22日

「女ざかり」丸谷才一

CIMG3341.JPG

南芳子45歳は大新聞社『新日報』の論説委員。
元首相が発言した妊娠中絶と産児制限についての暴言を論説で取り上げます。
どうやらこれがどこかの大物(?)の逆鱗に触れたようで、会社に圧力がかかり、事業局へ配置転換させられそうになります。
しかし芳子はこれを拒否。
断固戦う決意をし、何者の手によるものか探りつつ、友人、愛人、家族を使って反撃を開始します・・・・。
丸谷才一といえば旧仮名遣いで文章を書くことで知られていますが、この作品ももちろんそう。
しかしまったく気になりませんでした。
意外と馴染めるものですね。(笑)
なにより内容が面白かったのも大きいと思います。
ユーモラスな文章で飄々と書かれており、あちこちに笑える表現があるのですが、これ書かれている内容はかなりスケールが大きいですよ。
サラリーマン一個人の移動だの左遷だののレベルではありません。
首相や幹事長なんて人物まで巻き込み、しかも新聞記者とはいえ芳子は首相官邸の奥の奥まで乗り込んでいきます。
官邸内の描写が実にいい。
さて結末は・・・・。
いやあ、王道を行くエンタメ小説であり、しかしきっちりと文学してます。
堪能しました。
満腹、満足。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『ま』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする