2018年10月30日

10月の一冊

今月の読書は13冊です。

・「流転の魔女」楊逸
・「あの素晴らしい曲をもう一度 フォークからJポップまで」富澤一成
・「鹿男あをによし」万城目学
・「わが闘争」角川春樹
・「英国一家、ますます日本を食べる」マイケル・ブース
・「下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。」野村美月
・「猟銃・闘牛」井上靖
・「味覚日乗」辰巳芳子
・「ルポ 電王戦 人間vs.コンピュータの真実」松本博文
・「赤めだか」立川談春
・「親友の条件」久石ケイ
・「いとしいたべもの」森下典子
・「鴨川食堂」柏井壽

「流転の魔女」、構成は面白いとは思います。
しかし成功してますかどうか。
「あの素晴らしい曲をもう一度 フォークからJポップまで」、邦楽の歴史が楽しめます。
歌は世につれ世は歌につれ・・・・。(笑)
「鹿男あをによし」、奈良という舞台を巧みに活かしたエンターテイメントでした。
作者らしいと思います。
「わが闘争」、元祖カリスマ編集者の半生記といいますか。
UFOなんて出てくるあたりがもう。
「英国一家、ますます日本を食べる」、イギリス人家族が食べ歩いたニッポン。
2作目のせいか新鮮さはなく、ちょっと白けて読みましたが。
「下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。」、ラノベの業界話とも読める青春小説。
設定が面白く感動もありました。
「猟銃・闘牛」、球場で闘牛大会を実現させようという主人公。
時代だなとは思いましたが古臭さはなかったです。
「味覚日乗」、季節の素材を使って心を込めて料理を作る。
そんな当たり前のことが当たり前でなくなってしまった昨今を思います。
「ルポ 電王戦 人間vs.コンピュータの真実」、人間とコンピュータ、どちらが将棋が強いのか。
コンピュータ将棋の進化とvs人間との遍歴がよくわかる一冊です。
「赤めだか」、現在を代表する人気落語家のエッセイ。
内輪話が楽しめます。
「親友の条件」、エタニティにしてはやや暗いといいますか重いといいますか。
まあ中にはこういうのもあっていいでしょう。
「いとしいたべもの」、メロンパンやオムライスなど。
身近な食べ物への著者の愛しさを感じさせてくれます。
「鴨川食堂」、思い出の食を探し出し再現する料理人。
続編も出ていますので今後に期待しましょう。(笑)

さて今月の一冊をば。
「鹿男あをによし」と「下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。」が候補ですね。
「鹿男あをによし」はさすがの万城目学だと思います。
舞台となる土地を活かした世界観は作者の持ち味ですね。
読み応えもありました。
しかし私は「下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。」を推したい。
ラノベなので万人受けはしないでしょうけど、私的にはきましたね。
ということで今月の一冊は「下読み男子と投稿女子 ~優しい空が見た、内気な海の話。」です。

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2018年10月28日

「鴨川食堂」柏井壽

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京都は東本願寺の近くで食堂を営む鴨川流と娘のこいし。
料理雑誌に掲載された『〈食〉捜します』の1行広告を頼りに、看板もないこの店を客が訪れます。
もう一度食べてみたい料理を再現してもらうために・・・・。
思い出の料理を食べさせるという趣旨は食べ物を扱う小説やマンガとしてはけっこう安直でしょう。
目新しさはありません。
これをどのように読ませるか、ですが。
鴨川食堂は食堂であり食の探偵事務所でもあるわけですが、所長は娘のこいし。
でも彼女はただ客の話を聞くだけでなんの役にも立ってません。(笑)
実際に行動しているのはすべて父親の流です。
父娘で経営というのはありがちでパターンな設定ですが、それならもっと娘を動かしませんと。
客から聞いたヒントを頼りに料理を再現することについては、まあこんなものかなぁと。
セオリー通りの推理という気がします。
作品世界の設定については敢えて余計な説明を省いておられますね。
流の経歴についても具体的には語られていません。
間接的な言い回しで読者が察するように書かれています。
雑誌の広告についても同じく。
具体的にああだこうだという説明はありません。
第三話の客の正体についてもそうです。
これはこれで不親切なようですがいいと思います。
読者も自分で判断しませんとね。
でも流になぜそんなに料理の腕があるのか。
ちょっと苦しい気もします。
小説としては可もなく不可もなくといった印象でした。
ラベル:小説 グルメ本
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2018年10月26日

「いとしいたべもの」森下典子

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23編すべてにカラーのイラストが添えられた食エッセイ。
紹介されているのは身近で庶民的で懐かしいような食べ物ばかり。
オムライス、くさや、サッポロ一番みそラーメン・・・・。
高級な料理も思い出に残るでしょうけど、でもやっぱりこのような食べ物はずっと付いて回りますよね。
くさやは食べたことないんですけども。
私の地元大阪では見かけませんしね。
まあネットで買うこともできますので、いずれはと思っているのですが。
インスタントラーメンでサッポロ一番というのは私も大いに賛同します。
いろんなメーカーのいろんな商品がある中でサッポロ一番。
しかも何種類かある中でみそラーメン。
私の思いとドンピシャです。(笑)
インスタントラーメンといえばこれが直球ど真ん中です。
などといろんなことを思いながら読みました。
ちなみにイラストも著者がお描きになったとか。
あとがきによるとイラストを描くのははじめてとのことですが、いや実にお上手です。
味わい深く美しい。
内容にぴったりだと思います。
ラベル:グルメ本
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2018年10月24日

「親友の条件」久石ケイ

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幼馴染みの壱哉のことがずっと好きだった利津。
しかし壱哉は親友の果穂と結婚してしまいます。
ですが病弱だった果穂はあっくんという子供を残して亡くなってしまいます。
あっくんが一人前になるまで手助けしてあげてほしいと遺言を残して。
利津はその遺言を頑なに守り、壱哉親子とアパートの隣同士の部屋に住み、食事などの世話などをしています。
しかし壱哉の態度は冷たい。
こんなに壱哉のことが好きなのに。
そしてその子供であるあっくんも自分の子供のように好きなのに。
自分はもう二人から離れるべきなのか。
利津は悩みます・・・・。
幼馴染みでずっと好きだった男と親友の子供をひたすら世話し続ける主人公。
健気ではありますが、いくらなんでもという気もします。(笑)
どこまで尽くすねんと。
繋ぎとめているのはあっくんという子供なんですよね。
読んでいましても子供を出されるとさすがにつらい。
でも親友と幼馴染みの子供であって自分の子供ではないわけで、そこまで尽くせるかと思いましたね。
壱哉にひたすら冷たくあしらわれているにもかかわらず。
で、結局は壱哉の冷たさというのは勘違いだったわけで、このあたりはもうお約束のパターンに突入です。
お互い勘違いしつつ、でもそれらはすべて誤解だったと。
2人はめでたく結ばれます。
はいはいはい、です。
ま、それはいいのですが、読んでいてちょっと冗長だったかなと。
これで引っ張るには長すぎた気がします。
あとタイトルですね。
エタニティ文庫のタイトルとしてはちょっと色気がありません。(笑)
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2018年10月22日

「赤めだか」立川談春

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立川談春、落語家。
名前からわかるように立川談志のお弟子さんです。
17歳で入門し、それからの苦労が面白く描かれています。
師匠は落語協会を脱退し立川流を創設したような人ですから、やはり弟子たちへの修業もユニーク。
なぜか築地市場へ修業に出されたりします。
落語を教わりに行ってなぜ築地市場なのか。(笑)
そのおかげでしょうか(?)、いまや立川談春といえば最もチケットの取れない落語家となりました。
テレビドラマでも活躍しておられますね。
この本では談志の落語に対する姿勢がよくわかりますし、それを目の当たりにして修業していく著者やその他の弟子たちの姿がいい。
そしてなにより落語家立川談春が今日に至るまでの軌跡が存分に味わえます。
ラベル:エッセイ
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『た』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする