2018年10月06日

「百合子のひとりめし」原作 久住昌之 作画 ナカタニD.

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久しぶりにグルメ漫画を取り上げてみます。
ちょくちょくは読んでるんですけどね。
「深夜食堂」とか「目玉焼きの黄身 いつつぶす?」とか。
「美味しんぼ」もぼちぼちと。
でもいちいち取り上げてたらマンガのほうが多くなってしまうので、控えております。(笑)
で、この作品ですが、経歴と内容がちょっと異色だったもので、おっと思いまして。
原作は久住昌之氏です。
「漫画アクション」に連載されていたものの見事打ち切り。
作画のナカタニD.氏はこの作品には思い入れがあり、自費出版。
それに描きおろしを加えてこのように単行本になりました。
まず、打ち切りになって日の目を見なくなってしまった作品を自費出版するという作者の思い入れ。
そりゃそうです。
漫画家にとっては人気に関係なくすべて“我が子”ですからね。
7食目までが連載作なのですが、枠線やフキダシの線が太く、やたらバストアップが多いので画面に圧迫感があります。
描きおろしの8食目9食目は線が細くなり、俄然見やすくなっています。
そして「百合子の制作現場」としてネーム原作と作画の対比が載っているんですね。
こういうのは読者にはなかなか見る機会がありません。
ネーム原作というのはシナリオ形式ではなく、下書きをもっとラフにしたような形式のネームのこと。
久住氏はシナリオではなくネームで原作を書いておられたようです。
それが漫画家の手によってどのような完成原稿になったか。
上下段で見比べることができます。
また下書き原稿も掲載されています。
書き下ろしはシナリオ形式で、これも掲載されています。
この一冊、マンガの制作に興味ある者にとってはなかなか貴重な一冊です。
マンガ家を目指している諸君はぜひ見ておくように。(笑)
ラベル:グルメ漫画
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『く』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする