2018年11月29日

11月の一冊

今月は以下の14冊を読みました。

・「お昼ごはん、何にする?」こぐれひでこ
・「樹下の家族」干刈あがた
・「小森生活向上クラブ」室積光
・「全国アホ・バカ分布考 はるかなる言葉の旅路」松本修
・「居酒屋おくのほそ道」太田和彦 画=村松誠
・「書店ガール5 ラノベとブンガク」碧野圭
・「アダルト系」永江朗
・「天才たちの値段 美術探偵・神永美有」門井慶喜
・「みんないってしまう」山本文緒
・「活字の海に寝ころんで」椎名誠
・「超高速! 参勤交代」土橋章宏
・「丸元淑生のスーパーヘルス 老化を遅らせる食べ物と食事法」丸元淑生
・「つるかめ助産院」小川糸
・「〈超〉読書法」小林信彦

「お昼ごはん、何にする?」、食べ歩きエッセイなのですが、お昼ごはんというところがいい。
なんだか肩の力が抜けている気がします。
「樹下の家族」、時代を感じさせる内容というか作風だと思います。
今ではちょっとつらいか。
「小森生活向上クラブ」、軽い調子でトントンと書かれていますが、実は内容はすごく恐ろしい。
現代版必殺仕事人。(笑)
「全国アホ・バカ分布考 はるかなる言葉の旅路」、アホ・バカの起源をよくもまあここまで深く考察されました。
力作です。
「居酒屋おくのほそ道」、俳句を詠みつつ居酒屋巡りの旅。
酒のウェイトがほとんどだったりして。
「書店ガール5 ラノベとブンガク」、今回は若い店長の成長、そしてラノベ界の裏側も描かれています。
シリーズの最初から比べると世代交代の感がありますね。
「アダルト系」、アダルトでマニアックな人たちを取り上げています。
どんな世界にも情熱を傾けている人はいるのだなと。
「天才たちの値段 美術探偵・神永美有」、美術が好きな人にはいいでしょうね。
ただ美術探偵というネーミングがちょっとダサ・・・・。
「みんないってしまう」、人は生きていく中でいろんなものを失っていきます。
しかしまた得るものもあると。
「活字の海に寝ころんで」、いろんな本を紹介していますが、書評というよりはエッセイですかね。
椎名誠らしいセレクトだと思います。
「超高速! 参勤交代」、参勤交代を終えたばかりにもかかわらず、またもやお上より5日以内に出仕しろとの無茶なお達し。
波乱万丈な道中ではありますが、決してドタバタコメディではありません。
「丸元淑生のスーパーヘルス 老化を遅らせる食べ物と食事法」、食事というのは健康のいちばん根本であるはずなのですが、そのような観点から気を使っている人はなかなかいません。
ダイエットとやらで間違った気の使い方をしている人は多いですが。
「つるかめ助産院」、南の島を舞台に人との出会いや別れが描かれています。
ほのぼのとした雰囲気がいい。
「〈超〉読書法」、ブックガイドとして読む分にはいい。
やや高飛車な物言いが気になりますが。

さて今月の一冊。
「書店ガール5 ラノベとブンガク」、「超高速! 参勤交代」、「つるかめ助産院」が最終候補です。
「つるかめ助産院」はよかったのですがラストがどうしても納得いかない。
「書店ガール5 ラノベとブンガク」もよかったのですが無難なよさといいますか。
ここはやはり設定の面白さやいろんな要素を盛り込んで楽しませてくれた「超高速! 参勤交代」を採りたい。
ということで今月の一冊はこれです。

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2018年11月27日

「〈超〉読書法」小林信彦

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シリーズ(?)第2弾となるようで。
第1弾はこちら
本は寝て読むという著者。
今回のタイトルは「〈超〉読書法」。
といってもなにが〈超〉読書法なのかよくわかりませんが。
著者が本を読むときはこのようにしているというだけのことで。
そもそも読書に方法なんてないですからね。
各自が好きなように読めばいい。
ただ読書好きを自認するものとしましては、他人がどのように読んでいるのかというよりもどのような本を読んでいるのかということに興味があります。
なので紹介されている本は今後の読書の参考になりますね。
映画の話題も多く、そちら方面に興味がある人にもいいと思います。
ラベル:書評・作家
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2018年11月25日

「つるかめ助産院」小川糸

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夫の小野寺君が失踪してしまったまりあは傷心した気持ちを抱え、婚前に2人で旅行した思い出の南の島を訪れます。
そこで出会ったのがつるかめ助産院の院長をしている鶴田亀子。
夕方には島を出るつもりでしたが台風のため船が欠航になり、つるかめ助産院にお世話になります。
亀子に妊娠していることを告げられ、つるかめ助産院で出産することを決意するまりあ。
助産院で働くパクチー嬢やエミリー、サミーや長老といった島の人たちに囲まれ、まりあの新しい生活が始まります。
都会とは違って南の島の生活がなんとのんびりと優雅なことか。
しかし島で出会った人たちは皆他人にはわからないなんらかの痛みを抱えているのですね。
つらい思いをしているのは自分だけじゃない。
自分以上に皆それぞれつらい過去を背負っているのです。
そんな人たちとの生活に過去の人間関係を振り返って自分の至らなさに気付きながら、人の温かさや島の自然に触れてまりあの心は癒されていきます・・・・。
南の島という舞台がいいですね。
そして傷を抱えながらも一生懸命生活している人たち。
読んでいてほのぼのと心が温まります。
ただこのラストはどうでしょうか。
私はいただけませんでした
小野寺君ちょっと自分勝手で調子よすぎじゃないですかね。
まりあがそれでいいんだからいいのでしょうけど。(笑)
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『お』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月23日

「丸元淑生のスーパーヘルス 老化を遅らせる食べ物と食事法」丸元淑生

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現代は飽食の時代と言われ毎日大量の食料を廃棄するほど豊かになったわけですが、実はこれほど食べ物があり余るような状況は人類の歴史の中ではつい最近のことなんですね。
何万年ものあいだ人類はずっと飢餓に脅えて日々を過ごしてきたわけです。
今の日本でそのような恐怖に怯えている人などいないでしょう。
さて、その結果どうなったか。
肥満、糖尿病、心臓病、高血圧、ガン・・・・。
生活習慣病などに晒されることになりました。
現在はかつて人類が経験したことのない状況に突入しています。
人間、生きていく上での基本はまず食べること。
現在の食事は栄養補給ではなく娯楽です。
はたしてこんな食生活でいいのか。
というわけで、著者は本書で健康を維持するための食事、長生きするための食事を提案、主張しておられます。
結局は栄養学なんですけどね。
体を正常に維持していくためにはどのような栄養を摂ればいいのか。
そのためには何をどのように食べればいいのか。
また食べるべきではないのか。
著者ほどの信念があれば書かれていることすべて実行できるのでしょうが、たいがいの人にはなかなか。(笑)
皆、頭ではわかっていても諸事情でなかなか実行は難しいものです。
しかし心掛けは必要ですね。
今の若い人たちの食事(栄養バランス)への無頓着さには私も呆れます。
頻繁にファストフードやコンビニ弁当でもなんら抵抗のない人たち、その人たちが親になったときの子供の食事。
考えるとぞっとします。
まあ他人事ですが。(笑)
ラベル:グルメ本
posted by たろちゃん at 03:23| Comment(0) | 『ま』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月21日

「超高速! 参勤交代」土橋章宏

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陸奥にある湯長谷藩はつい先ごろ借金までして参勤交代を終えたばかり。
ようやくひと息ついたばかりであるにもかかわらず、またもや江戸に出仕しろと老中松平信祝よりお達しが下りました。
しかも5日以内に。
明らかに信祝の企みです。
しかしもし叛けば藩はお取り潰し必定。
費用もない、時間もない、行列を組む人手もない。
それでも藩主の内藤政醇は家老の相馬と共に知恵を絞りなんとか江戸に向かいますが、信祝の陰謀によりさまざまな妨害を受けます。
政醇は無事5日以内に江戸にたどり着けるのか・・・・。
読む前はドタバタなコメディかと思っていたのですが、まったくそんなことはなかったですね。
設定はコミカルではあるのですが、なかなかどうしてしっかりとした時代小説です。
まず内藤政醇の清廉なキャラがいいですね。
庶民的で情に厚く正義感が強い。
そしてそれを慕う家臣たちもまた人がいい。
御庭番衆との戦いも緊迫感ありますし、道中、政醇と飯盛り女お咲が相愛になる話も涙を誘います。
いい小説でした。
続編の「超高速! 参勤交代 リターンズ」もぜひ読みたいと思います。
ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『と』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする