2018年11月21日

「超高速! 参勤交代」土橋章宏

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陸奥にある湯長谷藩はつい先ごろ借金までして参勤交代を終えたばかり。
ようやくひと息ついたばかりであるにもかかわらず、またもや江戸に出仕しろと老中松平信祝よりお達しが下りました。
しかも5日以内に。
明らかに信祝の企みです。
しかしもし叛けば藩はお取り潰し必定。
費用もない、時間もない、行列を組む人手もない。
それでも藩主の内藤政醇は家老の相馬と共に知恵を絞りなんとか江戸に向かいますが、信祝の陰謀によりさまざまな妨害を受けます。
政醇は無事5日以内に江戸にたどり着けるのか・・・・。
読む前はドタバタなコメディかと思っていたのですが、まったくそんなことはなかったですね。
設定はコミカルではあるのですが、なかなかどうしてしっかりとした時代小説です。
まず内藤政醇の清廉なキャラがいいですね。
庶民的で情に厚く正義感が強い。
そしてそれを慕う家臣たちもまた人がいい。
御庭番衆との戦いも緊迫感ありますし、道中、政醇と飯盛り女お咲が相愛になる話も涙を誘います。
いい小説でした。
続編の「超高速! 参勤交代 リターンズ」もぜひ読みたいと思います。
ラベル:時代小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『と』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする