2018年12月09日

「料理ノ御稽古」嵐山光三郎

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「うまいものは自分で作るに限る」という信念のもと、著者が4年間にわたって御稽古してきた料理を披露。
カラー写真をふんだんに使って紹介されています。(写真は脇坂進)
レシピ集というほど細かい作り方が紹介されているわけではなく、ざっくりですね。
この著者、食べ物についての本はいろいろと出しておられるのですが、これが最初の本になるんですかね。
なので(?)出てくる料理はわりとまとも。
せいぜいカクテキのからあげなんてあたりがいかにも的か。
その後の「素人包丁記」シリーズなんて尺八や物干し竿なんかも料理してますから。(笑)
この本ではカマボコを手作りしてみたりラーメンも麺を手打ちしたり、そのあたりけっこう律儀に手作りです。
まさに「うまいものは自分で作るに限る」ですね。
しかし表紙の著者の写真、若いなぁ。(笑)
ラベル:グルメ本
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2018年12月07日

「人生でムダなことばかり、みんなテレビに教わった」戸部田誠(てれびのスキマ)

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「日刊ゲンダイ」に連載されたコラムです。
『テレビ番組中に出演者が発した名言や珍言をひとつピックアップして、そこからその発言者の人となりや思いなどを綴っていく』との趣旨。
登場するのはタレント、俳優、ミュージシャンなど100人。
なるほど皆さんいろんなことを語っておられますが、当然そこには本人の思想やそれまでの生き様があったりするわけで。
この人らしい発言だな、というのは確かにありますね。
よくまあこれだけの発言を集めたものです。
ただ比べるべきではないのかもしれませんが、ナンシー関と比べてしまいますと毒がないといいますかやはり切れ味はいまひとつ。
もともとコンセプトが違うのでしょうけど。
ラベル:エッセイ
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2018年12月05日

「フランス流 美味の探求」鳥取絹子

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美食の国といえばフランスというイメージがありますね。
実際食に対するこだわりは並々ならぬものがあります。
しかし贅沢な美食だけを追いかけているわけではないんですね。
上辺だけのグルメではなく、もっと根本的に味覚というものを考えているようなところがあります。
日本でも最近は食育という言葉を見聞きするようになりましたが、フランスでは学校でも味覚の授業があったりします。
そして食は文化であり芸術でもあるという意識が強い。
料理人は大統領から勲章を授かったりしますし。
また料理の素材の安全と質を守るため、AOCという制度も前身まで遡れば15世紀にたどり着きます。
食に対して真剣なんですね。
まあそのような内容をフランスに詳しい著者がいろいろと書いておられます。
ただ食の専門家ではないようで視点が素人っぽいところがあるのですが、それが読者と同じような目線となり、専門家が書く堅苦しい内容ではなく読みやすい一冊となっています。
ラベル:グルメ本
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2018年12月03日

「性的黙示録」立松和平

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「遠雷」「春雷」に続いての3部作完結編です。
(このあと書かれた「雷獣」を含めて4部作ともいわれますが)
周りの農家は皆土地を売り御殿を立て、成金な生活をするようになりました。
主人公の満夫もそうだったのですが湯水のごとく金を使い、今やすべて手放し、嫁と二人の子供、そして母親と狭い家で暮らしています。
現在の仕事は貸布団屋の事務。
経理も手掛けているのですがその立場をいいことに会社の金を使い込んでいます。
いよいよそれが社長にバレ、満夫は社長を殺害してしまいます・・・・。
田舎が都市化され、農業を捨てた人間がどのように道を踏み外していったのか。
大事なアイデンティティを手放し、いままで持ったこともない大金に踊らされ、狂っていく人たち。
まさにバブルがそうでしたね。
しかし田んぼや畑を売り払い、そのあとがマンションだ駐車場だ商業施設だなどとなってしまってはもう元には戻りません。
土地も人間も。
それを発展というのか退廃というのか。
この作品の主人公はまさしく人として退廃していきます。
そして主人公と死者との会話。
今回この会話が象徴的であり、また作者の主張でもあるのですね。
田舎の片隅の話ではありますが、地味ながらもどっしりと読み応えのある内容でした。
ラベル:小説
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2018年12月01日

「握りの真髄 江戸前寿司の三職人が語る」文藝春秋 編

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江戸前寿司の職人が3人登場し、その仕事の内容や握り寿司の写真を原寸大で紹介した一冊です。
紹介されている職人は、技が完成の域に達した『すきやばし次郎』小野二郎、ほぼ完成した『おけい寿司』村瀬泰行、完成過程にある『はしぐち』橋口敏郎。
なるほど、ただ単に3人の職人を紹介するというのではなく、年齢や技の完成度という視点からも考慮された人選なわけです。
私など寿司屋というと回転している店しか知らないもので(笑)、このような職人の仕事を目の当たりにすることはないので実に興味深い。
ごはんの上に魚の薄切りを乗っけただけといえばその通りではあるのですが、しかしそこには魚の目利きから下拵え、仕込み、握りの技術など、実は何年もかけて習得された技があります。
まさに職人仕事ですね。
私も一度そのような仕事がされた握り寿司を食べてみたいものです。
と言いつつ、このような店に行くことはないでしょうけど。(笑)
ラベル:グルメ本
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