2018年12月17日

「Cボーイ・すくらんぶる」唯川恵

CIMG3384.JPG

岡村菜奈18歳。
無事高校を卒業して短大進学も決まり、この春から親元を離れて金沢での寮生活が始まります。
カントリーボーイに辟易している菜奈は、ぜひとも金沢での生活で素敵なシティーボーイの恋人を見つけるんだと意気込みます。
しかし金沢に旅立つ前日、幼馴染みの涼太に呼び出され、結婚してほしいとプロポーズを受けます。
それだけならまだしも強引に大事なファーストキッスを奪われて。
好きでもない涼太にそのようなことをされ、平手打ちしてその場を去った菜奈。
寮生活が始まったものの、同じ大学に進学し寮も一緒な幼稚園からのライバルである日野杏子がなにかと目障りです。
杏子には幼稚園時代に好きな男の子を奪われた経験があるのです。
そして新入寮生歓迎コンパでその男の子こと智彦君と偶然再会した2人。
火花が散ります。
さて、菜奈の恋愛や大学生活は・・・・。
直木賞作家・唯川恵のコバルト時代の作品です。
発行は昭和60年。
30年以上も前ですね。
タイトルの「Cボーイ」というのはカントリーボーイとシティーボーイを引っかけているのですが、いまや死語。(笑)
雑誌「POPEYE」の時代ですよね。
そして「すくらんぶる」とひらがなで表記しているあたりも時代を感じさせて小っ恥ずかしいものがあります。
今になってそれをツッコんでもどうしようもないし作者もおそらく赤面するでしょうからともかくとしまして。
内容も今からすれば幼いといいますか純粋といいますか。
ファーストキスがどうとか、コンパでドキドキという世界です。
でも今のスレたティーンズラブ小説からすればこれが実に初々しく懐かしい。(笑)
恋愛については時代と共に男女間のハードルというのはもちろん大きく変わりましたけども、精神的な根本の部分では変わってないんじゃないかという気がします。
ただ昔は10段階だったのが今は1段階2段階で済んでしまっているというのはありますね。
なのでこのような10段の階段の1段目のようなティーンズ小説は時代錯誤かもしれませんが、だからこそもう一度読まれなおしてほしいという気もします。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『ゆ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする