2019年02月28日

2月の一冊

今月の読書は13冊でした。

・「成功する人は生姜焼き定食が好きだ」笠井奈津子
・「ベジタリアンの文化誌」鶴田静
・「後妻業」黒川博行
・「キャンティ物語」野地秩嘉
・「藤十郎の恋・恩讐の彼方に」菊池寛
・「夜中にジャムを煮る」平松洋子
・「隣に誰かさん。」深月織
・「はなうた日和」山本幸久
・「江戸へようこそ」杉浦日向子
・「女とお酒のいい関係」友田晶子
・「読むのが怖い! 帰ってきた書評漫才~激闘編」北上次郎×大森望
・「明日を知らず」芝木好子
・「シマコの週刊!?宝石」岩井志麻子

「成功する人は生姜焼き定食が好きだ」、トンデモ本とまでは言いませんけども。
どちらかというとイタイ系の本かなと。
「ベジタリアンの文化誌」、肉食を否定するベジタリアンとはどのような人たちなのか。
その歴史や文化を掘り下げます。
「後妻業」、これは作者の造語でしょうか。
キャラといい内容といい、ピタッとはまっていますね。
「キャンティ物語」、一世を風靡したイタリアンレストラン「キャンティ」の歴史です。
といっても店そのものよりも関わった人物が主ですが。
「藤十郎の恋・恩讐の彼方に」、教訓を含んだような短編集です。
粒ぞろいな内容でした。
「夜中にジャムを煮る」、ただ食べ物について語るだけでなく。
そこにはやはり生活というものがあります。
「隣に誰かさん。」、若い女性向けのラブストーリー。
甘いですけどそこそこ読めます。
「はなうた日和」、さりげないようでドラマな日常といいますか。
さらりと読ませるあたりがもしかしたら過小評価されるかも。
「江戸へようこそ」、江戸の日常を紹介した(?)一冊。
なんだか著者の高飛車さが鼻につくのですが。
「女とお酒のいい関係」、いまやお酒を飲むのに男も女もありません。
ですがやはり女性はスマートに飲んでいただきたいですね。
「読むのが怖い! 帰ってきた書評漫才~激闘編」、まさに漫才です。
真正面からの書評よりもこのような形式のほうが受け入れやすいかもしれませんね。
「明日を知らず」、戦中戦後の満州を舞台にした恋愛小説。
でも小説としての出来はどうでしょう。
「シマコの週刊!?宝石」、ゲリラ的に復活した(!?)週刊宝石。
裏話的な内容です。

えっと、今月の一冊ですが。
そうですね、エンターテイメントとして上出来だと思える「後妻業」でしょうか。
けっこうワクワクしながら読めました。
大阪を舞台にしており、私にとっては地元感もプラスでしたし。
今月はこれで。

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2019年02月26日

「シマコの週刊!?宝石」岩井志麻子

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今は無き『週刊宝石』。
えっ、廃刊してたの?
この本を読むまで知りませんでした。(笑)
今はあまり書店に行くこともなく(ブックオフばかり)、行ったとしても雑誌売り場には近寄りませんから。
そうですか、無くなってましたか。
高校生時代に『週刊宝石』を愛読していたという著者が、その編集部の残党とともに『小説宝石』の中で復活を企画しつつ連載したのがこの本です。
昔は私もよく立ち読みしていましたよ。
そう、この本でもメインのネタとして取り上げられている「処女探し」、「オッパイ見せて」という企画。
今からすれば馬鹿馬鹿しいというか可愛げがあるというか、しかし当時の男性連中はこの企画にウハウハしていたのですね。
そんな企画の裏話が読めて実に面白い。
エロ雑誌ではなかったのですが、一般誌の体裁を保ちつつエロ企画で楽しませてくれた週刊誌でした。
ですがネットでこれほどエロが蔓延しますと、この程度ではさすがに読者を引っ張り切れなかったのか。
もちろんエロだけではなくちゃんとした記事も掲載していたのですが。
まあこれも時代でしょう。
こういう週刊誌があったという回顧録的な一冊でしょうか。
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2019年02月24日

「明日を知らず」芝木好子

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昭和十八年、春。
結婚して三か月目に出征した良人は戦死し、津川麻子は二十二歳で未亡人となります。
それからいくらも経たないうちに良人の弟との再婚話が持ち上がり、周囲が二人を結び付けようとします。
いたたまれなくなった麻子は叔母のいる満州へ逃げ出します。
そこで出会ったのが妻子ある緒方。
二人はいつの間にか愛し合うようになるのですが・・・・。
仕事に一途な男を愛し追いかけるというのは、芝木作品のひとつのパターンですね。
過去にも何作かそのようなシチュエーションの作品を読んだように思います。
この作品では満州が舞台となっており、緒方は開拓団の指導者であり、理想の土地を作る夢に燃えています。
しかしソ連の条約違反による侵攻により、満州の人たちは今まで築き上げてきた土地を一夜にして手放し死に物狂いて逃げ出す羽目になるのですね。
夢破れ、立場上責任を感じて憔悴する緒方。
出会った当時の精悍さは見る影もありません。
それでも思い続ける麻子ですが、悲惨なその出来事が二人の愛にも影を落とすことになります。
戦時の満州という歴史を描き、男女の愛を描いた作品です。
ですがどうもいつもの芝木作品のように入り込めませんでした。
私には話の展開が唐突で不親切に感じられましたもので。
重い背景を扱っておられますが、芝木作品の中では小説としての出来はどうなのかなという印象です。
ラベル:小説
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2019年02月22日

「読むのが怖い! 帰ってきた書評漫才~激闘編」北上次郎×大森望

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北上次郎大森望という書評界を代表する2人の書評対談です。
シリーズ第2弾となります。
編集部、北上氏、大森氏が毎回3作品を推薦し、それについてあーだこーだと意見を述べ合うという形式。
これが面白いのなんの。
サブタイトルに「帰ってきた書評漫才」とあるように、まさにお二人のやりとりは漫才です。
巨匠北上次郎がボケる、博学の大森望がツッコむ、北上次郎が拗ねる。(笑)
このパターンは第一弾から踏襲されています。
感想は前作と変わりません。
やはり大森氏の幅広い知識に圧倒されます。
いろんな本の紹介や分析が楽しく、いつまでも読み続けたい気分になりました。
このあと第3弾が出ていますがそれで終了。
ずっと続けていただきたかったですね。
ラベル:書評・作家
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2019年02月20日

「女とお酒のいい関係」友田晶子

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ワインコーディネーターの著者がお酒について語ったエッセイです。
著者のお酒についての日常だったり、酒好きならちょっと知っておきたい知識であったり。
もちろんお酒に対する主張だったり。
女性の立場から書かれているので男性の酒飲みが書いたエッセイとはひと味違います。
「女ならわかる仕事関係の男と飲む気苦労」という章は、これ男性には書けませんよね。
そんな大層なことを書いているわけでもないのですが(失礼)、女性だからこそ敢えて書くテーマでしょう。
「女ひとりでBARに行くということ」なども、やはり男性の一人客とはまた周りの見る目が違うでしょうし。
男性でさえ一人でBARどころが立ち飲み屋さえ入れない人がいます。
まあ女性も一人店に入って飲みたいときもあるでしょうが、著者もなかなか勇気がないと書いておられます。
チャライ飲み屋はともかくとしまして、それなりの大人の店で一人飲む女性はかっこいいですけどね。
今は女性がお酒を飲むということに自身も周りもなんら抵抗はない時代です。
だからこそ見苦しい飲み方はしてほしくないですね。
もちろん男もですが。
酔っぱらって歩きながら奇声をあげたり、酔いつぶれて道端でゲロ吐いたりする女性をよく見かけます。
著者のような女性が女性に対して「お酒の飲み方」をもっと啓蒙していただければ。
ラベル:グルメ本
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