2019年03月08日

「怖い絵 泣く女篇」中野京子

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シリーズ第2弾です。
今回紹介されているのは22作品。
正直なにが「泣く女篇」かいまいちよくわからないんですけどね。
紹介されている作品すべてが女の悲しさを描いているわけではないもので。
最後にピカソの『泣く女』を紹介しており、それをサブタイトルにしたのか。
表紙になっているドラローシュの『レディ・ジェーン・グレイの処刑』が怖いのは確かです。
今から斬首されるわけですから。
ジェーン・グレイはイングランド最初の女王。
しかしその期間はわずか9日間で、追われて半年後には処刑されてしまったそうです。
当時の年齢はなんと16歳。
ですがこの絵を見る限り取り乱した様子はうかがえません。
左手薬指の指輪、純白のドレスが清楚な花嫁を思わせ、このあと首を斬られ血まみれな現場になることを想像すると、絵を見る側のほうがうろたえてしまいそうです。
ミレーの『晩鐘』も紹介されています。
誰もが知る有名な絵ですね。
農夫婦が畑で日暮れに鐘の音を聴きながら、1日の終わりに祈っている姿です。
しかしこの絵を亡き子を土に埋め祈りを捧げている絵だと指摘したのはダリ。
そういうふうに見ると怖く悲しい絵といえます。
まさに「泣く女」でしょう。
ピカソの『泣く女』はキュビズムな絵なのでパッと見は滑稽です。
しかしよく見るとあられもなく号泣しているイメージが伝わってきます。
モデルは当時の愛人だったそうですが、他にも付き合っている女性がいたピカソ。
女同士の修羅場もあったようで、ずいぶんと女性を泣かせたようです。
でもこれ、「泣く男」ではまさしく絵にならないんですよね。(笑)
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『な』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする