2019年03月20日

「赤頭巾ちゃん気をつけて」庄司薫

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主人公は日比谷高校3年生の庄司薫。
作者が主人公ということなんでしょうか。
東大紛争のため入試が中止になり、大学に行くのを諦めます。
由美というガールフレンドがいますが、電話でのちょっとしたやりとりから絶交状態に。
薫は左足親指の爪をはがしており、銀座で小さな女子にその足を踏まれ悶絶。
なんとか持ち直して女の子が本屋で「あかずきんちゃん」の本を買うのを手伝ってあげます・・・・。
う~ん。
これ、いったいなんなんですか。(笑)
当時(1969年)としてはけっこう斬新だったのかもしれないですね。
高校生が一人称でひたすら日常や心情を語り続けます。
読み始めてすぐに思ったのが、失礼ながら「『ライ麦畑でつかまえて』のパクリ?」と。
今から読むと古臭くもあり、かえって新鮮でもあります。
古臭く感じたのは最後のほうでひたすら心情を主張するあたり。
この熱さはやはり時代でしょう。
逆にそれが新鮮にも感じられました。
今どきこんな高校生を主人公にした小説を書く作家なんていませんから。(笑)
ちなみにこの作品は芥川賞を受賞しています。
よくも悪くもこの時代の少年が鮮烈に描かれているということなんでしょう。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『し』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする