2019年03月24日

「やくざと芸能界」なべおさみ

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著者の幼少の頃からの経歴を綴りつつ、いろんなやくざと知り合い交友を持ち、そして芸能界に進んだ半生が書かれています。
花形敬なんてとんでもない人とも接点があったそうです。
それにしてもタイトルが「やくざと芸能界」って。
ミもフタもありませんがな。(笑)
著者はこの本を出したおかげで出演予定だったNHKの時代劇が出演不可となったとか。
そりゃまあそうでしょう。
現在はやくざと繋がりのある芸能人はとことん排除の姿勢ですから。
そのために活動自粛や廃業に追い込まれた人もいますもんね。
でもこの本によりますと、元々はやくざも芸能人もルーツは同じというようなことが書かれています。
大昔の話、畑で収穫したり山で猟をしたりしていましたが、そういうことに興味を持たない人間が現れてくると。
そのような人たちが土器を作ったり衣料を作ったりといった生産的ことに従事してくれればまだいいのですが、絵を描いたり歌ったり踊ったりが得意ではなんの役にも立たない。
つまりアウトローです。
それでも生きていく上で何かをしなければならない。
というわけで自分の得意な芸をなんとか生業にしたのが芸人(芸能人)です。
太鼓を叩いたり、笛を吹いたり、歌ったり、踊ったり。
それら売り物がない人たちはどうしたか。
男を売りました。
男伊達を売ったのがやくざです。
なので芸人や水商売の人たちがトラブルを避けたり解決したりするためにやくざを後ろ盾にする。
そういう流れがあったわけです。
しかし現在はそんなの公には認められませんよね。
なぜかといいますと“現在のそれらの人たち”は著者のいう“やくざ”ではなく“暴力団”や“チンピラ”だからではないでしょうか。
著者が出会ってこられた男気のある“やくざ”ならいいのですが、理不尽な因縁をつけたり庶民を脅かすだけの“チンピラ”ならお断りでしょう。
ま、それはそれとしまして、よくまあ書かれたと思います。
ただ文章にしろ構成にしろ思いつくままに書かれた感がありまして、ちょっと乱雑かなと。
そのあたりもっと内容を絞ってすっきりしていただければよかったのにと思いました。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『な』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする