2019年03月28日

「愛のひだりがわ」筒井康隆

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舞台は近未来のようです。
ずいぶんと治安が悪くなり、警察も役に立っていないような世の中。
月岡愛は小学6年生。
幼いころ犬にかまれて左腕が不自由な少女です。
母を亡くし、ひとりぼっちになった愛は、二人を置いて家を出た父を探す旅に出ます。
ぶっそうな世界でいろんな事件に巻き込まれ、またいろんな人と出会います・・・・。
なんだかロールプレイングゲームのような小説だな、という印象です。
淡々としていて平面的。
それぞれの人物についても浅く掬っている程度の描写です。
そして文章もいかにもジュブナイル的。
わざとらしいほどですが、もちろんこれは計算されてのことでしょう。
それらの設定が荒廃した世界と重なり、なんとも灰色な印象を受けます。
そんな中での少女の成長と冒険の物語ですが、素直にそれを喜べるという読後感ではないですね。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『つ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする