2019年04月29日

4月の一冊

今月読んだのは以下の14冊です。

・「銀河鉄道の父」門井慶喜
・「ホンのひととき 終らない読書」中江有里
・「エンジョイしなけりゃ意味ないね」朝倉かすみ
・「叙々苑 「焼肉革命」」新井泰道
・「おもしろメニュー二万年」永山久夫
・「夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」カズオ・イシグロ
・「指名ナンバーワン嬢が明かす テレフォンセックス裏物語」菊池美佳子
・「水曜日の恋人」龍田よしの
・「イタリア半島「食」の彷徨」西川治
・「男は旗」稲見一良
・「ブランドのデザイン」川島蓉子
・「女の庭」花房観音
・「まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ ~駄菓子編 改訂版~ 」初見健一
・「ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗」円谷英明

「銀河鉄道の父」、宮沢賢治ではなくその父を描いた小説。
どこまでが実話かどうかわかりませんが、父を通して宮沢の生涯が描かれています。
「ホンのひととき 終らない読書」、本についてのエッセイ&書評。
こういうのは知らなかった本との出会いを提供してくれます。
「エンジョイしなけりゃ意味ないね」、いろいろな女性を主人公にした短編集。
作者の言葉のセンスに惹かれます。
「叙々苑 「焼肉革命」」、内容といいますか構成がちょっと薄っぺらい。
そのぶん読みやすかったですけども。
「おもしろメニュー二万年」、われわれ日本人は太古の昔からどのような食生活を送ってきたのか。
飽食に浮かれる前にこのような歴史を知るべきでしょう。
「夜想曲集 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」、ノーベル賞作家の短編集。
翻訳物としては非常に読みやすい。
「指名ナンバーワン嬢が明かす テレフォンセックス裏物語」、今でもいるのでしょうか、テレフォン嬢。
時代の性風俗ですね。
「水曜日の恋人」、ホストを相手にした駆け引きな恋愛小説。
思わず引き込まれて読んでしまいました。
「イタリア半島「食」の彷徨」、日本のイタリア料理には満足できない著者の本場イタリア料理の紹介。
カラー写真でふんだんに。
「男は旗」、作者にしてはややファンタジーな冒険小説。
でもきちっと締めてます。
「ブランドのデザイン」、ブランドをイメージつけるのは何か。
やはりデザインの仕事は大きいですね。
「女の庭」、5人の女たちの生き様と性癖。
相変わらずエロいです。
「まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ ~駄菓子編 改訂版~ 」、昭和の駄菓子健在なり。
でも少しずつ無くなっていくんでしょうね。
「ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗」、ウルトラマンで有名だった円谷プロ。
でもその内情はこのようなものだったのかと。

14冊読みまして、その中から一冊を選ぶわけですが。
候補は「水曜日の恋人」と「女の庭」ですね。
前者はライトノベルといいますか、女性向けのちょっとエッチな小説。
後者もやはりエッチな小説ですね。
私はこういうのに惹かれてしまうのでしょうか。(笑)
「水曜日の恋人」が思いのほか楽しめました。
エタニティ文庫から今まで一冊も選んだことがなかったと思いますので、今回はこれを選んでみましょうか。
今月の一冊はこれに決定。

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posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 今月の一冊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月27日

「ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗」円谷英明

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著者は円谷プロ六代目の社長だった人です。
ウルトラマンを作った円谷英二の孫にあたります。
円谷プロといえば特撮で知られ、ウルトラマンを始めとしてテレビ界に一時代を築いた会社です。
当初は円谷一族の経営だったわけですが、現在は名前だけが残り役員も資本も一切関わりがなくなってしまったそうです。
原因はずさんな経営や金銭管理。
そしてタイの会社にキャラクターの使用権まで持っていかれます。
社内の人事のごたごた、テレビ局との軋轢、行き詰る資金繰り。
まさに火の車です。
子供たちに夢を与える作品を作りつつ、その裏での生々しい会社経営の実態が描かれています。
まさに光と影、栄光と挫折というやつですね。
posted by たろちゃん at 02:31| Comment(0) | 『つ』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月25日

「まだある。 今でも買える“懐かしの昭和”カタログ ~駄菓子編 改訂版~ 」初見健一

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昔懐かしい商品を紹介する「まだある。」シリーズ。
主に60年代~70年代に発売され最近は見かけなくなって絶滅したかと思いきや、「まだあったのか!」といまだ生き残っている商品を紹介するというコンセプトです。
食品編その1食品編その2と読んできまして、今回は駄菓子編です。
過去に読んだ2冊も駄菓子を多数紹介しておられましたが、本作では特化しています。
知っている商品もあれば初めて見る商品もあり。
『ココアシガレット』なんて今の子供たちは喜ばんだろうなぁ。
私も好きではなかったですけどね。
『耕生のフルーツ引き』なんて散々楽しみましたが、初めて正式名を知りました。
糸の先に砂糖をまぶしたフルーツの形をした飴が付いていて、その何十本もの糸の束を紙の筒で真ん中を縛ってあるんですね。
なのでどの糸を引けばどの飴を取れるのかわからない。
まあ真ん中を隠したあみだくじのようなものです。
基本はイチゴ型の小さな飴ですが、当たればオレンジの形をしたのだとか大きなのが取れたりする。
チロルチョコレートも今のような正方形1個単位ではなく、あれが3個連なっていました。
金色の包装がレトロで懐かしい。
この初代はもう発売されていませんが。
粉ジュースもよく飲みました。
今にして思えばチープな味でしたね。
着色料でメロン味なら緑色、イチゴ味なら赤色に舌が染まりました。
現在の子供が大人になったとき今のお菓子を振り返って懐かしい気持ちになることはあるでしょうが、現在の大人が60年代~70年代の駄菓子を振り返るようなしみじみ感はないんじゃないかという気がします。
ちなみにこのシリーズ、食べ物だけではなくキャラクター編だとか玩具編なども出ています。
それらもぼちぼち読んでいきたいと思います。
ラベル:グルメ本
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2019年04月23日

「女の庭」花房観音

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大学時代の恩師の告別式で12年ぶりに再会した5人の女たち。
喫茶店でお茶を飲みながら、その後その中のひとりの家で送り火を見ながら、女たちは近況を語り合います。
学生だったあの頃から変わったお互いの姿を見、それぞれの家庭、仕事、恋愛、日々の生活を聞き。
自分の現状と比べて相手はどうなのか。
羨望、嫉妬。
そのような感情が入り混じります・・・・。
章ごとに一人ずつスポットが当てられています。
当然それぞれの人物には友人たちの知らない生活があるわけで。
この作品で特に描かれているのは性です。
セックスですね。
ただエロいシーンだけを書いていては単なるエロ小説です。
しかしさすがに花房観音、女の上辺と本性といいますか、表裏が見事に描かれています。
しっかりとドラマがあります。
他人の庭の芝生は青く見えるというような言葉があるように、外からだけでは決してわからないものを抱えてるんですよね、皆。
幸せそうな充実してそうな生活をしているように見えても、裏の姿はドロドロです。
とくにセックスといいますか性癖に関してですから、まさしく欲望の核に触れているような生々しさというかエグさがあります。
舞台はこの作者らしくやはり京都です。
他人には本音を見せない街ということで、この京都という舞台がまたこの作品の内容に非常にマッチしています。
しかし花房観音作品はいつもながら下半身を刺激するなぁ。(笑)
ラベル:小説
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2019年04月21日

「ブランドのデザイン」川島蓉子

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ブランドとは何か。
企業そのものであったり、その企業が販売している商品であったり。
この本ではロングセラー・ブランドを題材に、ブランドとデザインのかかわりをまとめておられます。
実際のメーカーや商品を例に挙げておられるので、読者としても具体的でわかりやすい。
紹介されているのはサントリーの「伊右衛門」、「ウーロン茶」、キユーピー「キユーピーマヨネーズ」、「キユーピーハーフ」、資生堂「マジョリカ マジョルカ」、「クレ・ド・ポー ボーテ」、
無印良品。
それらの開発に関わった人たちに取材し、その商品が生まれたいきさつやコンセプト、開発の過程などが細かく紹介されています。
その他いろんなブランドも例に挙げ、緻密に検証を固めておられますね。
もちろん「ブランドのデザイン」というからには、商品そのもののデザインからポスターやテレビでのCFについても検証。
やはり消費者にいちばん訴えかけるのはここですからね。
いい商品であるということを伝えるためにはやはりデザインであり、そこからくるイメージは重要です。
巻末ではクリエーター・インタビューということで、コピーライターやデザイナーへのインタビューがあります。
歴史あるブランドやロングセラーといわれる商品には、やはり確固とした志があるのですね。
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『か』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする