2019年04月23日

「女の庭」花房観音

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大学時代の恩師の告別式で12年ぶりに再会した5人の女たち。
喫茶店でお茶を飲みながら、その後その中のひとりの家で送り火を見ながら、女たちは近況を語り合います。
学生だったあの頃から変わったお互いの姿を見、それぞれの家庭、仕事、恋愛、日々の生活を聞き。
自分の現状と比べて相手はどうなのか。
羨望、嫉妬。
そのような感情が入り混じります・・・・。
章ごとに一人ずつスポットが当てられています。
当然それぞれの人物には友人たちの知らない生活があるわけで。
この作品で特に描かれているのは性です。
セックスですね。
ただエロいシーンだけを書いていては単なるエロ小説です。
しかしさすがに花房観音、女の上辺と本性といいますか、表裏が見事に描かれています。
しっかりとドラマがあります。
他人の庭の芝生は青く見えるというような言葉があるように、外からだけでは決してわからないものを抱えてるんですよね、皆。
幸せそうな充実してそうな生活をしているように見えても、裏の姿はドロドロです。
とくにセックスといいますか性癖に関してですから、まさしく欲望の核に触れているような生々しさというかエグさがあります。
舞台はこの作者らしくやはり京都です。
他人には本音を見せない街ということで、この京都という舞台がまたこの作品の内容に非常にマッチしています。
しかし花房観音作品はいつもながら下半身を刺激するなぁ。(笑)
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『は』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする