2019年08月27日

「東京都大学の人びと」谷俊彦

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表題作はカンニングに情熱を燃やす大学生と、それを見破ることに生きがいを感じているような助教授の攻防。
さて、軍配はどちらに上がるのか。
学生は様々な罠を仕掛け、試験に挑みます・・・・。
タイトルは「とうきょうとだいがく」ではなく、「ひがしきょうとだいがく」と読みます。
別にどちらでもいいんですけどね。(笑)
カンニングのテクニック的なことだけでなく、助教授にいろんな罠を仕掛けるあたりが読ませどころでしょうか。
「駱駝市役所の人びと」はバカミスですね。
誰が犯人だとかどうやって殺しただとか、私にとっていちばんつまらない内容です。
勤務規定をずる賢く利用する設定は面白いのに、なんで殺人とか取り入れたんだか。
「木村家の人びと」は、ひたすら金を儲ける家族の話。
とにかくあらゆることを金儲けのタネにします。
「東京都大学の人びと」では大学、「駱駝市役所の人びと」は役所、「木村家の人びと」は民間企業が舞台となっていますが、それぞれの組織を思いっきり馬鹿にしているような主人公たちです。
それぞれの組織のルールを逆手に取り、自分の利益に結びつけて世渡りする人たち。
世の中の常識や良識を嘲笑したような作品集ですね。
ラベル:小説
posted by たろちゃん at 01:00| Comment(0) | 『た』の著者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする